Girls & Martians 第6話 「歴史は繰り返します!」 【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと
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本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の和訳・英文法解説です。

<流れ>
①かっこを振っていない英文
②単語注(①でアスタリスクを振ったところ)
③設問

④かっこを振った英文
⑤設問の答え
⑥訳


第1章 第6段落

問題編

And before we judge of them too harshly* we must remember what ruthless* and utter* destruction our own species has wrought*, not only upon animals, such as the vanished* bison and the dodo, but upon its inferior races. The Tasmanians*, in spite of their human likeness, were entirely swept out* of existence in a war of extermination* waged* by European immigrants*, in the space* of fifty years. Are we (  ) apostles* of mercy as to complain if the Martians warred* in the same spirit?

harshly厳しく ruthless無慈悲な utter徹底的な wrought(<workの古い過去分詞)もたらす vanished絶滅した Tasmanianタスマニア人(オーストラリア先住民のひとつ) extermination絶滅 wage戦争する immigrant移民 space間 apostle主唱者 war戦争する

1. オレンジのbutが繋いでるものは?
2. ピンク色のかっこの中に入ると考えられる1語は?

タージルム
タージルム

この段落にある通り、イギリス人が「先住民狩り」によってタスマニア人(オーストラリアの先住民のひとつ)を絶滅に追い込んだ「ブラック・ウォー」が19世紀の前半に起きていたわ。植民地主義の負の歴史ね。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

…出番が早すぎるぞ。

タージルム
タージルム

イギリスのことわざにこんなのがあるわよ。
The early bird catches the worm. ってね。

ということではじめまして。タージルムよ。GuPでのダージリンね。
小説中での登場はあと数段落先かな。ともあれよろしくお願いするわ。

解答編

And 【before we judge of them too harshly*】 we must remember [what ruthless* and utter* destruction our own species has wrought*, not only (upon animals, 《such as the vanished* bison and the dodo》), but (upon its inferior races). The Tasmanians*, 《in spite of their human likeness》, were entirely swept out* of existence in a war of extermination* waged* by European immigrants*, in the space* of fifty years. Are we such apostles* of mercy as to complain if the Martians warred* in the same spirit?

1. butは「not only」との呼応に注目したり、「upon」の一致に注目したりすれば、2つのupon句を繋いでるなってわかると思います。
2. かっこの中には「such」が当てはまります(もしかしたら別解があるかもだけど)。
such 名詞 as to Vで「~するほどの…」(≒such 名詞 that S V)。
so 形容詞/副詞 as to Vとセットで覚えるやつ。※suchとsoの後に来る品詞が違います。

ただ火星人をきびしく断罪する前に、自分たち白人が無慈悲で徹底的な殺戮をしていたことを思い出さなければならない。バイソンやドードーなどの動物を絶滅に追い込んだだけじゃなくて、劣っているとみなした人種も虐殺したんだ。タスマニア人はヒトとしては白人と似た姿だったのに、ヨーロッパからの移民がしかけた絶滅戦争で、50年間で完全に根絶やしにされてしまった。もし火星人が同じ精神で戦争をふっかけてきたとして、わたしたちイギリス人は不平を言えるほど慈悲の心があったかなぁ。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

何度もくりかえしてるように、イギリス人が動物や先住民を絶滅させたやり方で、火星人がイギリスを侵攻してくるというのがこの物語の根本的な筋書きだ。
「イギリス人よ、相手の立場になってみないか?」っていう帝国主義へのアンチテーゼ。
それが如実に表れているのがこの段落だな。

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