Girls & Martians 第8話 「ロケット発射台、建造します!」【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の和訳・英文法解説です。

<流れ>
①かっこを振っていない英文
②単語注(①でアスタリスクを振ったところ)
③設問

④かっこを振った英文
⑤設問の答え
⑥訳


第1章 第8段落

問題編

During the opposition* of 1894 a great light was seen on the illuminated part of the disk*, first at the Lick Observatory*, then by Perrotin of Nice*, and then by other observers. English readers heard of it first in the issue of Nature dated* August 2. I am inclined to* think that this blaze* may have been the casting* of the huge gun, in the vast pit* sunk into their planet, from which their shots were fired at us. Peculiar* markings, as yet* unexplained, were seen near the site of that outbreak* during the next two oppositions.

opposition惑星の衝 disk天体の表面(天体の丸い形のこと) Lick Observatoryリック観測所 Perrotin of Niceニース(地名)のペロタン(人名) dated~日に発行された be inclined to V~したい気になる≒feel like Ving blaze炎 casting鋳造 pit穴 peculiar妙な as yetまだ outbreak発生

1. オレンジの「issue」の意味は?
2. 赤色のhuge gun、どんなもの?

解答編
タージルム
タージルム

1900年ごろ、宇宙船を打ち出すときに「ロケット」という概念はないわ。巨大な大砲をつくり、弾のかわりに宇宙船を入れて打ち出すという考えが主流よ。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

だな。だから「gun」という言葉は出てくるけど、「銃」じゃないぞ。

タージルム
タージルム

訳すとき難しいわよね。現代風に言えば「ロケット発射台」だけど…。

さてつづいて「opposition」(衝)について。ざっくり言えば、「太陽ー地球ー火星」が真っすぐに並ぶときの位置関係よね。だいたい、衝付近で最接近するわ。

By Wmheric – Positional astronomy.png, CC BY-SA 3.0
ウェストリッジ
ウェストリッジ

この段落では1894年およびその後の2回の衝について言及されているけど、位置関係はこんな感じ。以下のサイトを参照してくれ。
https://stjerneskinn.com/mars-at-opposition.htm
1894年の衝は10/20。Nature誌に載ったのが(翌年)8/2っていうのは、若干遅すぎる気もするが気にしないことにしよう。

タージルム
タージルム

こうした衝付近では地球と火星の距離が最も近くなるから、観測に適しているのよね。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

発射台の鋳造とか、普段見えないものも見えたってことだ。

さて地名について補足しておく。
①Lick Observatoryは左側の地図、カリフォルニアにある。つい10年くらい前(1888)に作られた施設だ。ちなみに現在のアメリカは西部開拓が終わりかけたころ。
②ニースはフランスとイタリアの間らへんの都市。リゾート地として有名だぞ。


(During the opposition* of 1894) a great light was seen on the illuminated part of the disk*, first (at the Lick Observatory*), then (by Perrotin of Nice*), and then (by other observers). English readers heard of it first in the issue of Nature 〈dated* August 2〉. I am inclined to* think [that this blaze* may have been the casting* of the huge gun, 《in the vast pit 〈sunk into their planet〉》, 〔from which their shots were fired at us〕. Peculiar* markings, 《as yet* unexplained》, were seen near the site of that outbreak* during the next two oppositions.

1. オレンジの「issue」の意味は「号」。8月2日号のネイチャー誌ってこと。
2. 「gun」と言っても、小銃みたいなものじゃないですよ。戦車砲でも戦艦砲でも足りないと思います。ロケット発射台ですからね。めっちゃでっかい大砲を作って、砲弾のかわりに、そこから超高速でロケットを打ち出すわけです。

全訳

1894年の衝の間、強い光が火星表面の明るい部分に見られた。最初にリック観測所で、そしてニースのペロタンなど他の観測者も見た。イングランド人は8月2日号のネイチャー誌を読んでそのことを初めて知った。わたしとしては、大きな穴の中での巨大なロケット発射台の建造をこの炎が示していたのだと思いたい。そこから地球にロケットが発射されたのだ。今となってもまだわかっていないが、次の2つの衝の間にも、妙な模様がその炎の近くで見られた。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

最後に「the next two opposition」とあるが、1896年と1899年にも衝があって、そのときにもロケット発射台(gun)の建造の兆候が見られたってことだな。

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