『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第10章 第16・17段落
問題編
So much I saw then, all vaguely* for the flickering of the lightning, in blinding highlights* and dense* black shadows.
As it passed it set up an exultant* deafening* howl* that drowned* the thunder—“Aloo! Aloo!”—and in another minute it was with its companion, half a mile away, stooping* over something in the field. I have no doubt this Thing in the field was the third of the ten cylinders they had fired at us from Mars.
vaguelyあいまいで highlight明るいところ dense見通せない exultant歓喜を込めた・勝利を表した deafening(<deaf+en+ing)耳をつんざくような howl遠吠え drown~をかき消す stoopかがむ
1. 赤アンダーラインの文型表示は?
2. 緑のandが繋いでるものは?
3. 青アンダーラインの部分の文型表示は?

「stooping」(かがんでる)ってことは、まだロボを組み立ててないってことかな。
結構でかいロボだから、パーツを宇宙船で持ってきて、地球で組み立ててるんだよね。

30mもありますからね。
それにしても火星人、鳴くんですね!

きっと単にほえてるだけだと思うんだけど、ひょっとするとコミュニケーションかも?

そこんとこ、火星人はどんな通信システムを使ってるのか気になるとこだな。無線だろうか?

この時代(19世紀後半)の地球では、電線を利用した電気通信(electric telegraph)が主流よね(※有線)。イギリス帝国の覇権時代よ。第79話を見てちょうだい。

無線技術は、イタリアのマルコーニらがちょうどいまごろに研究をはじめたんだ(イタリア人が出てきて嬉しい限りだ)。
20世紀では無線電信が主流になるぜ。第二次世界大戦では、送信機と受信機が一体化して、初期のトランシーバー(下画像:SCR-300)が軍用で使われるようになったよな。


とゆーことで、火星人がこういうトランシーバーを使ってる可能性も大いにあるってわけだなっ。
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
So much I saw (then), 《all vaguely* (for the flickering of the lightning》, (in blinding highlights* and dense* black shadows).
【As it passed】 it set up an exultant* deafening* howl* 〔that drowned* the thunder〕—“Aloo! Aloo!”—and (in another minute) it was with its companion, (half a mile away), (stooping* over something in the field). I have no doubt 【this Thing in the field was the third of the ten cylinders they had fired at us from Mars】.
1. 赤アンダーラインの文型表示は上の通り。OSVの第三文型前置としましたが、so muchは副詞としてもいいのかな? all~lightningは挿入部。
2. 緑のandが繋いでるものは、前後のSV。
3. 青アンダーラインの部分の文型表示は、SVOの第三文型。doubtのあとに同格のthatが省略されています。
全訳
その間、目がくらむような強い光と漆黒の闇の中で、とても多くのことを目にした。稲光が明滅を繰り返していたから、はっきりしない光景ではあったけれども。
ロボが通り過ぎる瞬間、その中の火星人が「アルー!アルー!」と、耳をつんざくような歓喜の叫び声を上げた。雷の音をかき消すほどだった。次の瞬間見ると、半マイルほど先で、野原の中で身をかがめている仲間と合流していた。間違いなく、畑の中にあるこの物体は火星から打ち出された10本の円筒宇宙船のうちの3番目のものだ。

やっぱりこのロボは、3番目の宇宙船に乗っていた小隊と合流したみたいにゃ(第141話)。


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