『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第10章 第26段落

R18G注意にゃ。
問題編
Overcoming the repugnance* natural to one who had never before touched a dead body, I stooped* and turned* her over to feel for her heart. She was quite dead. Apparently her neck had been broken. The lightning flashed for a third time, and her face leaped upon me. I sprang to my feet*. It was the landlord of the Spotted Dog, whose conveyance* I had taken.
repugnance嫌悪感 stoopかがむ turn overひっくり返す spring to my feet跳び上がる conveyance(<convey+ance)乗り物
1. 赤のoneの意味は?
2. 青アンダーラインの主語と動詞は?

あれ「the landlord of the Spotted Dog」ってことはわたしですね。
…わたし、もしかしてお亡くなり?

もしかしなくても、確実に。

小説中でわたしの出番ほとんどなかったじゃないですかぁ
というか、わたしについて書かれてるところの半分くらいは遺体についてじゃないですか
ひどくないですか?

でも少なくともわたしよりは出番多かったからいいじゃない。

あと、ずっと「poor Ogilvina」(かわいそうなオギルヴィーナちゃん)って書かれてるわたしより、そっちは「a sturdy girl, cheaply but not shabbily dressed」って書かれてるからよっぽど好待遇だぜ。

まあ、会話編ではいつまでも生きてますし。

というかここの会話編メンバーのうち、小説中で生きてる人の方が少なくないか?
まず、交渉代表団メンバー(わたし・ステファニーさん・ヘンスリーさん)は最初にレーザー光線でやられてるだろ。そしてシルカさんがこの段落で死亡確認。
リッちゃんは語り手だから絶対死なない(主人公補正)。ターちゃんはレザーヘッドに避難してて、そこにはまだ火星人は侵攻してないから「今のところは」生きてる。デナリスちゃんは一切描写がないけど、隕石学の家元ならきっとロンドン在住だから「今のところは」生きてそうだ。
ということで生存は7分の3だな。

リッちゃん以外全員消えていきそうな雰囲気ね。

わたしはコナン君(死神)か。

わたしはもう小説に出てこないことがはっきりしてるからともかく、ターちゃんはいつ消えるのかしら。

何を期待してるのよ。
ここは死亡合同誌じゃないわよ。


魂は不滅!
ともあれこれがここら辺のMapだよ!
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
(Overcoming the repugnance* 〈natural to one 〔who had never (before) touched a dead body〕〉), I stooped* and turned her over (to feel for her heart). She was quite dead. (Apparently) her neck had been broken. The lightning flashed (for a third time), and her face leaped (upon me). I sprang to my feet*. It was the landlord of the Spotted Dog, 〔whose conveyance* I had taken〕.
1. 赤のoneの意味は、一般に「人」という意味(総称用法)。person/peopleと言い換えていいのかな。
2. 青アンダーラインの主語はI、動詞はstoopedとturned over。Overcoming~bodyまでは分詞構文ですね。natural to…bodyがrepugnanceを後置修飾しています。
全訳
人生で一度も死体を見たことがなかったら、死体を見たときに嫌悪感を催すのは自然なことだ。わたしはその嫌悪感に対処しようとして、かがんでその子をひっくり返し、鼓動を確かめようとした。しかし彼女は完全に死んでいた。どうやら首が折れていたようだ。3回目となる雷が光って、その子の顔が目に飛び込んできた。跳び上がった。スポッテド・ドッグの主人のシルカさんだったのだ。乗り物を借りていた人だ。

第140話の「馬車を返さなくていい」っていうのはこういうことだ。


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