Girls & Martians 第135話 「ウェイ川を渡ります!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。


第10章 第7段落

タージルム
タージルム

地図はこちら。

タージルム
タージルム

RipleyとPyrfordの間に、ウェイ川というテムズ川の支流が流れているわ。様々な運河も引かれてて、川というよりほとんど「水路」ね。

今回登場する「the valley of the Wey」は、ウェイ川流域のこと。valleyには「流域」という意味があるわね。TVA=Tennessee Valley Authority(テネシー川流域開発公社)、DVC=Damodar Valley Corporation(ダモダル川流域開発公社) とかは高校時代の地理で習った人も多いんじゃないかしら。

ウェイ川をGoogleストリートビューで見ると以下のような様子よ。ほんとに水路ね。

問題編

From Ripley until I came through Pyrford I was in the valley of the Wey, and the red glare was hidden from me. As I ascended* the little hill beyond Pyrford Church the glare came into view again, and the trees about me shivered* with the first intimation* of the storm that was upon me. Then I heard midnight pealing* out from Pyrford Church behind me, and then came the silhouette* of Maybury Hill, with its tree-tops and roofs black and sharp against the red.

ascend登る(↔descend) shiver震える intimation暗示 pealing鐘の音  silhouetteシルエット

1. 赤のthe red glareって何のこと?
2. 青のandが繋いでるものは?

シルカ
シルカ

「midnight pealing out from Pyrford Church」についてです!教会の鐘の音ですね。
この教会は「St. Nicholas’s Church」(聖ニコラス教会)でしょう。

シルカ
シルカ

「pealing」というのはこんな感じです。

デナリス
デナリス

「midnight」(深夜12時)にこんな大音量で鐘の音を鳴らすなんて騒音公害よ。眠れやしないわ。

…ほんとに真夜中に鐘鳴らしてるの?

シルカ
シルカ

実際一部の教会ではそうらしいですよ。21世紀でも迷惑に思ってる人がいるようですから。
https://www.mumsnet.com/talk/am_i_being_unreasonable/2385038-Church-Bells

ステファニー
ステファニー

それにしてもなぁ…。


つづいて、シルエット(silhouette)はフランスの財務大臣(18C)が語源。
七年戦争にともなう緊縮財政を行い、ケチだったから、(絵の具を使わずに安く済む)影絵のことが「シルエット」と名付けられたらしいにゃ。

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

言葉のトレンド把握ができるNgram Viewerをまた使ってみるとこんな感じだな。

七年戦争(18世紀中期)のあと、1800年ごろに第一波がきて、19世紀後半から一気に広まり始めたってわけか。

この昔、言葉が一般名詞になるには100年くらいかかってたんだな。21世紀では一瞬だが…

解答編

(From Ripley) (until I came through Pyrford) I was (in the valley of the Wey), and the red glare was hidden from me. 【As I ascended* the little hill (beyond Pyrford Church)】 the glare came into view again, and the trees about me shivered* (with the first intimation* of the storm 〔that was upon me〕). Then I heard midnight pealing* out (from Pyrford Church behind me), and then came the silhouette* of Maybury Hill, (with its tree-tops and roofsO black and sharp against the redC).

1. 赤のthe red glareは火災。火星人との戦闘で燃えてるやつね。
2. 青のandが繋いでるものは、前後の2文。後ろにcameがあるから動詞をつないでいるものだと思うかもしれませんが、後ろの方は第一文型の倒置があります。

全訳

リプリーからパーフォードに着くまで、ウェイ川流域を通った。赤い明かりは見えなくなった。パーフォードにある教会を過ぎて小さい丘を登ると、ふたたびその光が見えるようになった。わたしのまわりの木は揺れ動いていた。到来する嵐を暗示する最初のものだった。そして背後のパーフォードの教会から真夜中の鐘の音が響いた。やがてメイベリー・ヒルのシルエットが見えてきた。木の梢と屋根は、あの赤い光が背景となって黒く目立っていた。

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