Girls & Martians 第215話 「なんとか上陸しました!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。

第12章 第45段落

問題編

In another moment the huge wave, well-nigh* at the boiling-point had rushed upon me. I screamed aloud, and scalded*, half blinded, agonised*, I staggered* through the leaping*, hissing* water towards the shore. Had my foot stumbled*, it would have been the end. I fell helplessly, in full sight of the Martians, upon the broad, bare* gravelly* spit* that runs down to mark the angle of the Wey and Thames. I expected nothing ( ) death.

well-nigh≒almost scaldやけどをさせる agonise(<agony)痛みで苦しむ staggerよろめく leapはねる hiss蒸気を立てる stumbleつまずく helplesslyどうすることもできず bare更地の gravelly砂利の spit岬・砂嘴 

1. オレンジのandが繋いでるものは?
2. 赤のカッコの中に入る前置詞一語は?

タージルム
タージルム

あれ、あなたの現在地はどこかしら? いまは「spit(岬)」に上陸しているとのことだけど…。

いままでの段落で「至近距離にロボットがいた」って書いているから、火星人ロボがやられた「Shepperton Church」の周りにいたはずよね。だから下図緑色の「岬」にいることになるわ。

でも、この段落では「mark the angle* of the Wey and Thames(ウェイ川とテムズ川の角度を示す)」と書いているから、以下の地図のオレンジの部分ということになってしまうのよね。
※ウェイ川はテムズ川に合流する支流でしたわね。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

800mも離れているから、2地点間を移ったということは考えにくいな…。

わからないな…。

タージルム
タージルム

<追記>
ごめんなさい。間違っていたわ。「the angle* of the Wey and Thames」をよく考えれば解決ね。正解は前者(上図緑色の岬)よ。

「the angle of the Wey and the Thames 」だと、「ウェイ川とテムズ川がつくる角」(≒テムズ川とウェイ川の合流点)となっちゃうけど、本文の通り「the angle* of the [Wey and Thames]」だと、「テムズ・ウェイ川の角」(≒テムズ・ウェイ川が曲がっているところ)という意味になるわね。

だから、緑色でいいのよ。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

そういえばそうだった。「冠詞の範囲」問題は意外と忘れがちだな。

2つが「セット」として観念される場合には、冠詞の「カッコ機能」が働くのです。
ー『英語のしくみと訳しかた』P11, 真野泰, 研究社

この本にも挙げられている通り、a [whiskey and water]は「ウィスキーの水割り1杯」で、[a whiskey] and [a water] は「ウィスキー1杯と水1杯」だ。

したがって、the [Wey and Thames]は「テムズ川とウェイ川の流域全体」、[the Wey] and [the Thames]は「ウェイ川とテムズ川」となるわけだ。

解答編

(In another moment) the huge wave, 《well-nigh* at the boiling-point》 had rushed upon me. I screamed aloud, and scalded*, half blinded, agonised*, I staggered* (through the leaping*, hissing* water) (towards the shore). 【Had my foot stumbled*】, it would have been the end. I fell helplessly*, (in full sight of the Martians), (upon the broad, bare* gravelly* spit* 〔that runs down to mark the angle* of the Wey and Thames〕). I expected nothing but death.

1. オレンジのandが繋いでるものは、前後のSVですね。scalded, half blinded, agonisedはすべて過去分詞ですので気をつけましょう。
2. 赤のカッコの中に入る前置詞一語はbut。「nothing but~」(~以外はなにもない)で定型表現ですね。nothing exceptでも文法的には間違いじゃないけどあんまり使われないと思います。

全訳

次の瞬間、ほとんど沸騰している巨大な波が襲いかかって来た。声を出して叫んだ。やけどして、半分目が見えなくなり、痛みで苦しみながら、沸騰して蒸気を立てている川の中を、岸までよろよろと歩いて行った。もしつまずいたら、そこで終わりだっただろう。ロボットをまじまじと見つめながら、どうすることもできず、ウェイ川とテムズ川が分岐するところに位置する、広い更地の砂岸に倒れこんだ。死ぬ予感しかしなかった。

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

「in full sight of the Martians」は、「火星人をfullで見て」っていうことだから、とりあえず「まじまじと…」と訳してみた。ここは「火星人以外は目に入らず」という訳でもいいかもしれないなっ。

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