『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第14章 第15段落
問題編
In Wellington Street my sister met a couple of sturdy* roughs* who had just been rushed out of Fleet Street with still-wet newspapers and staring* placards*. “Dreadful* catastrophe!” they bawled* one to the other down Wellington Street. “Fighting at Weybridge! Full description! Repulse* of the Martians! London in Danger!” She had to give threepence* for a copy of that paper.
sturdyがっしりした rough乱暴者 staring目立つ placardビラ dreadful恐ろしい bawlわめく repulse(re+pulse)撃退 threepence3ペンス(硬貨)
1. 紫のtheyが指しているものは?
地図

こちらが地図です。
わたしはいま、ウォータールー駅から北西(左上)方面に向かって、ウォータールー・ブリッジを渡って、ウェリントン・ストリートにいるところです。


フリート・ストリートは古くから出版・新聞の会社が集中していたところね。
だからこの段落でも、「still-wet newspapers」(インクがまだ乾いていない新聞)という記述が見えるのよ。
3ペンス(イギリス通貨のおはなし)

threepenceは「3ペンス(銀貨)」。thruppence(スラッペンス)と呼ばれたりすることもあったわ。


なんで「3」っていう中途半端な数で硬貨になってるんだよ
ややこしいじゃないか

まあ、とりあえず、基本は、1ポンド=20シリング=240ペンスね。ペニー(penny)の複数形がペンス(pence)よ。
1900年ごろの3ペンスは2017年の約1ポンド(≒150~200円)に相当するということだったから、少しぼったくられてる気もするわ。
https://www.nationalarchives.gov.uk/currency-converter/#currency-result

まあ、道路で売りつけられてるから多少は高いんだろう。
とゆーことで、1900年ごろでは1ペンス50円と考えれば、1シリング600円くらい、1ポンド12,000円くらいということだな。

あと覚える必要があるのは、単位表記かしら。ポンドが「£」「p」なのはいいとして、シリングの単位表記は「s」または「/-」、ペンスは「d」で表されるわ。

ひぇぇ。

では本題、イギリスで使われていた硬貨をざっと挙げておくわ。
<銅貨>
・1ファージング(farthing)貨(=0.25ペニー)
・半ペニー貨
・2ペンス貨
<銀貨>
・3ペンス貨
・グロート(groat)貨(=4ペンス)
・タナー(tanner)貨(=6ペンス=0.5シリング)
・1シリング貨(=12ペンス)
・フローリン貨(=2シリング)
・ハーフ・クラウン貨(=2.5シリング)
・クラウン貨(=5シリング)
<金貨>
・半ソブリン(sovereign)貨(=10シリング=0.5ポンド)
・ソブリン貨(=20シリング=1ポンド)


誰だよこんな狂った通貨単位考えたやつ。

ほんとに。レジのボタンはこんな風になってたらしいわよ。


無理ゲーじゃん

絶対ミスるだろ

ま、安心しなさい。21世紀では10進法のポンドになってるから。
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
(In Wellington Street) my sister met a couple of sturdy* roughs* 〔who had just been rushed (out of Fleet Street) (with still-wet newspapers and staring* placards*)〕. “Dreadful* catastrophe!” they bawled* one to the other (down Wellington Street). “Fighting at Weybridge! Full description! Repulse* of the Martians! London in Danger!” She had to give threepence* for a copy of that paper.
1. 紫のtheyが指しているものは、a couple of sturdy roughs。
全訳
ウェリントン・ストリートで、妹は数人のがっしりした荒くれものに出くわした。そいつらはちょうどフリート・ストリートから走りこんできて、まだインクの乾ききっていない新聞と、目立ったビラを持っていた。「恐ろしい大惨事だ!」とウェリントン・ストリートの向こうでお互いわめきたてていた。「ウェイブリッジの戦闘だと!全部書いてるぞ!火星軍を撃退したって!ロンドンは危険だ!」
それを聞いて、妹は3ペンスを払ってまで新聞を買わずにはいられなかった。


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