『宇宙戦争』の和訳・英文法解説です。
<流れ>
①かっこを振っていない英文
②単語注(①でアスタリスクを振ったところ)
③設問
④かっこを振った英文
⑤設問の答え
⑥訳
II. THE FALLING STAR.
第2章 「星が降ってきます!」
第2章 第1段落

…はじめまして。デナリスです。隕石学の権威というか、家元というか。GuP愛里寿です。
小説本編の登場はこの段落だけです。
問題編
Then came the night of the first falling star. It was seen early in the morning, rushing over Winchester eastward, a line of flame high in the atmosphere. Hundreds must have seen it, and taken it for an ordinary falling star. Albin described* it as leaving a greenish streak* behind it that glowed* for some seconds. Denaris, our greatest authority* on meteorites, stated* that the height of its first appearance was about ninety or one hundred miles. It seemed to her that it fell to earth about one hundred miles east of her.
describe A as B:AがBだと述べる streak筋 glow光る authority権威 state述べる
1. 黄アンダーラインの部分の主語と動詞は?
2. 青アンダーラインの部分の意味は?
3. 緑の「Hundreds」の意味は?
4. 赤の「take」の意味は?
5. オレンジの「that」の先行詞は?
6. 紫の「it」が指してるものは?
解答編


わたしたちの住んでるとこ(Woking)の近くにこいつは落下するんだが、この文章をもとに整理すると、ピンクの線のような軌道で落下してきたみたいだな。

残念だけどデナリスちゃんがどこで観測したかわかんないから、
これ以上はわからないわね。

ああ。ただ、燃え尽きないようにかなり水平に侵入してきたんだろうな。公的文書は確認できなかったが、こういうときには5度くらいの角度で大気圏に突入するみたいだ。

ところで、高度90~100マイル=150~160kmで「隕石」が発光し始めたって書いてるな。21世紀の科学では、だいたい100km(=Kármán line)くらいまでが大気圏とされてる。大気圏に突入すると、空気が圧縮され、超高温になって光を放つんだ。
いちおう、200kmあたりから発光しはじめた記録もあるようだけど、100kmくらいから発光し始めるのが多いみたいだ。

わたしたちのころ(1900年ごろ)は大気圏突入っていう概念もないんだから、
そこにツッコむのは酷だろうな…
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
(Then) came the night of the first falling star. It was seen early in the morning, (rushing over Winchester eastward),( a line of flame high in the atmosphere). Hundreds must have seen it, and taken it for an ordinary falling star. Albin described it as leaving a greenish streak* (behind it) 〔that glowed* for some seconds〕. Denaris, 《our greatest authority* on meteorites》, stated* [that the height of its first appearance was about ninety or one hundred miles]. It seemed to her [that it fell to earth about one hundred miles east of her].
1. 黄アンダーラインの部分の文型は上の通り。もう第1文型倒置は大丈夫でしょう。
2. 青アンダーラインの部分は、独立分詞構文として処理するのが妥当です(rushingも分詞構文だし)。「a line of flame was high in the atmosphere」がもともとですね。
3. 緑の「Hundreds」の意味は「何百人も」。of peopleが省略されてます。
4. 赤の「take」の意味は「みなす」「まちがえる」。take A for Bで「AをBとみなす(まちがえる)」ですね。
5. オレンジの「that」の先行詞は「a greenish streak」。itが先行詞になることなんて見たことないですよね。
6. 紫の「it」が指してるものは「the first falling star」ですね。この文章の他のit/itsもそれを指してます。
そして最初の「流星」の夜が来た。それは早朝に見られ、ウィンチェスターの東方へ流れて行った。炎の線が空高くにできていた。何百人もの人々がそれを見たが、普通の流星だと思い込んだに違いない。アルビンさんは、その流星が背後に数秒間光る緑がかった筋を残していったと言った。隕石界の最も偉大な権威であるデナリスちゃんは、「初めに現れたときは、だいたい90~100 マイルの高度にあった」と述べた。彼女にとってそれは100 マイルほど東の地面に落ちていくように見えた。


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