『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第3章 第12段落

この当時はこんな感じの蒸気機関車が走っていたみたい。

問題編
I was very glad to do as she asked, and so become one of the privileged* spectators* within the contemplated* enclosure*. I failed to find Lord Hilton at her house, but I was told she was expected from London by the six o’clock train from Waterloo*; and as it was then about a quarter past five, I went home, had some tea, and walked up to the station to waylay* her.
privileged特権のある spectator見物人 contemplateじっと見つめる enclosure柵の囲み Waterlooウォータールー(ロンドンの駅) waylay~を待って、呼び止める
1. オレンジのasの品詞・意味は?
2. 青のsoが指すものは?
3. 茶色のexpectedのここでの意味は?
4. 紫のasの意味は?
5. 緑のandが繋いでるものは?

このころの鉄道路線図は下のような感じ。ヒルトン卿はロンドンで仕事があって、ロンドン中心部のWaterloo駅からWoking駅まで帰ってくるってところ。
ここを運営していた鉄道会社は「London and South Western Railway」っていう名前(略してLSWR。単にSouth Westernとも)。覚えといて損はないわ(あとの章でも出てくるから)。


Woking~Nine Elms(ロンドン)間が1838年に開業したことを皮切りに、LSWRはロンドンと郊外都市を鉄道で結びつけていったの。だからこそ、Wokingなど郊外都市がベッドタウンとして発展することになったわけ。

ちなみにNine Elms駅は立地が不便だったから、10年後の1848年、Waterloo駅に取って代わられたわ。それ以降主にLSWRによって、Waterloo駅はロンドンの中心として発展していくことになるの。


21世紀でも1900年ごろの線路とまったく同じところに鉄道が走っているぞ。
1900年ごろの鉄道は21世紀の鉄道の1/2~1/3の速度だから、現在で33分ってことはこのときは1時間から1時間半はかかると見ていいな。
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
I was very glad to do 【as she asked】, and so become one of the privileged* spectators* (within the contemplated* enclosure*). I failed to find Lord Hilton at her house, but I was told [she was expected (from London) (by the six o’clock train from Waterloo*); and 【as it was then about a quarter past five】, I went home, had some tea, and walked up to the station to waylay* her.
1. オレンジのasは関係代名詞です。用法としてはたぶん様態になるんでしょうか。まあ、「~ように」と訳せばOK。ちなみにその前の「be glad to」は「~してよかった・幸せ」という場合が多いですが、英英辞典などでは「to be very willing and eager to do something」とも書いていますから、こっちの「be eager to」(喜んで~する)の方で取ってあげると意味が通ります。
2. 青のsoは「I was glad to」を指しています。こっちのbe glad toは「~でうれしい」でしょうね。「~になれて嬉しい」ということです。
3. 茶色のexpectedのここでの意味は、「(帰ってくると)予想されている」。expectは、何を予期するかということまで語意に含むことがあります。たとえばShe is expectingなら「彼女は妊娠している」です。
4. 紫のasの意味は「~ので」。
5. 緑のandが繋いでるものは、went, had, walked。
全訳
わたしはよろこんでオギルヴィーナちゃんの頼み通りにした。そして、注目の的となっている囲いの中に入るという特権を与えられた見物人の一人になれたことがうれしかった。
わたしはヒルトン卿の家では彼女に会えなかったが、「卿はウォータールー発の 6 時の鉄道でロンドンから戻るはずだ」と言われた。そのときは5時 15 分ごろだったので、家に帰って、お茶を飲んで、そして卿を待って呼び止めるために駅へ歩いて向かった。

次回から第4章だよ!


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