『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第3章 第9段落

今回から新しく登場するStephanieさん。

みなさんこんにちは。the Astronomer Royalのステファニーです。宇宙戦争Stent、GuPマリーですよ。
ここ会話編ではフランス担当ですけど、しばらく忙しいので会話編には多くは出てこれないと思います。

…ステファニーさんの仕事「the Astronomer Royal」は「王室天文官」って訳され、17世紀から存在する、イギリス天文学会で最高に偉い役職。王室天文官はグリニッジ天文台の所長も務めてるの。
21世紀では名誉職になってるけどね。
問題編
Going to the edge* of the pit, I found it occupied by a group of about (dozen / a / half / girls) —Hensley, Ogilvina, and a girl that I afterwards* learned was Stephanie, the Astronomer Royal, with several workmen* wielding* spades* and pickaxes*. Stephanie was giving directions in a clear, high-pitched voice. She was standing on the cylinder, which was now evidently much cooler; her face was crimson* and streaming* with perspiration*, and something seemed to have irritated her.
edge縁 afterward(s)後で workman作業人 wield使う spadeスペード(参照) pickaxeつるはし crimson紅い stream流す perspiration汗
1. 青アンダーラインの4語を適切に並び替えると?
2. 赤アンダーラインの部分の意味は?
3. オレンジの「much」のように比較級をプラスの方に強調する言葉を他に挙げると?

ちなみに、1900年ごろのヨーロッパ地図はこんな感じだ。


前にも述べたように、このころはアイルランド全域もイギリス領よ。

ドイツは21世紀よりちょっと広くて、ポーランドの一部まで領有していたぞ。
つい30年前くらいに統一したばかりだけどな。

イタリア統一も50年くらい前だ。

フランスは普仏戦争で敗北したものの、政治体制が変わりこのころ大いに繁栄中。
1900年にはパリ万博が行われました。

…パリ万博何度目よ。

パリ万博もたくさん。パリ条約もたくさん。国際都市ですよ。

ロンドン会議だってたくさんあるもん。

1900年では他にも、スウェーデン=ノルウェー連合王国があったり、
まだアイスランドがデンマーク領だったり。
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
(Going to the edge* of the pit), I found it occupied (by a group of about half a dozen girls) —Hensley, Ogilvina, and a girl 〔that 《I afterwards* learned》 was Stephanie, the Astronomer Royal〕, (with several workmen* 〈wielding* spades* and pickaxes*〉). Stephanie was giving directions (in a clear, high-pitched voice). She was standing on the cylinder, 〔which was now evidently much cooler〕; her face was crimson* and streaming* with perspiration*, and something seemed to have irritated her.
1. 青アンダーラインの4語を適切に並び替えると half a dozen girls。
もともとは 「half of a dozen girls」であったが、言葉の経済的理由でofが省略された。現代では「half of a/an ~」という言い方は不可能で「half a/an ~」が正しい。
なお 「a half-dozen ~」という言い方はできるが、ハイフンを抜かして 「a half dozen~」とするのはあまり見かけないようである。
2. 赤アンダーラインの部分は入試用語で言うところの「連鎖関係詞」。
とはいっても、実際はI afterwards learnedが挿入されていると考えればいいだけの話。
3. オレンジの「much」のように比較級を強調する言葉は、far, still, even, a lotなどがある。stillとevenは「いっそう」、muchやfarは「はるかに」ということで微妙に違ったり。
全訳
穴のふちに向かうと、そこを6人ほどのグループが占領しているのを見つけたーヘンスリーさん、オギルヴィーナちゃん、そして王室天文官のステファニーさんだとあとで知った女の子だ。スペードやつるはしを使っている作業人と一緒だった。
ステファニーさんはよく通るハイピッチな声で指示を出していた。円筒の上に立っていた。それはもう明らかにずっと冷たくなっていた。ステファニーさんの顔は紅潮し、汗が流れていた。
何かが彼をイライラさせているようだった。

「half a」なんてわかりにくい並び順なのは主にイギリス。
アメリカでは「a half」という使い方がよく見られるよ!
シンプルでグッド!


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