『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第5章 第10段落

今回は閃光手榴弾っぽいのが出てくるぞ!

もう何も言うまい。

…さて本文1文目の「a quantity of+不可算名詞」ってのは「a number of+可算名詞」の姉妹だと思っていいよ。要するに、a quantity ofは状況によって「少し」ともなるし「たくさん」ともなるし「そこそこ」っていう意味にもなるめんどい語句ね。
問題編
Suddenly there was a flash of light, and a quantity of luminous* greenish smoke came out of the pit in three distinct puffs*, which drove up, one after the other, straight into the still* air.
This smoke (or flame, perhaps, would be the better word for it) was so bright that the deep blue sky overhead* and the hazy* stretches* of brown common towards Chertsey, set with* black pine trees, seemed to darken abruptly* as these puffs arose, and to remain the darker after their dispersal*. At the same time a faint hissing sound* became audible.
luminous輝く/鮮やかな puffひと吹き still静かな overhead頭上の hazyかすみがかった stretch区域 set with配置されている abruptly突然 dispersal拡散 hissing soundシューという音
1. 紫のorの意味は?
2. 青のthat節内の動詞は?
3. 緑のandが繋いでるものは?
4. オレンジのandが繋いでるものは?
5. 赤アンダーラインの部分の訳は?

さてこんなふうに火星人のところから上がった3本の明るい緑の炎は、兵器を起動するときに排出する何かのガスだと思うんだ。
でも結果的に、スタングレネード的な用法になってるぞ。

そうだね。
①まばゆい光を出して一時的に目をくらませる(もうこのころにはだいぶ夜になってきてる)
②光を炎状にして上方に展開することで、上に目を向けさせ、穴から兵器を出すのを気づかれにくくする
という2点において、攻撃前の準備として完璧ね。

…スタングレネード(閃光弾)は20世紀後半、イギリスで開発された手榴弾。
建物突入時、ドアを破った後に投げ込んだりするもの。たいていは爆音と閃光を放って、敵を気絶させたり注意をそらしたりするのが目的。たしかにこの場合も効果だけ見れば一致だね。

解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
Suddenly there was a flash of light, and a quantity of luminous* greenish smoke came out of the pit (in three distinct puffs*), 〔which drove up, 《one after the other》, (straight into the still* air)〕.
This smoke (or flame, 《perhaps》, would be the better word for it) was so bright that the deep blue sky overhead* and the hazy* stretches* of brown common towards Chertsey, 《set with* black pine trees》, seemed to darken abruptly* 【as these puffs arose】, and to remain the darker after their dispersal*. (At the same time) a faint hissing sound* became audible.
1. 紫のorの意味は「というか」。smokeじゃなくてflameだよなと言い換える役割です。
2. 青のthat節内の動詞はseemedです。
3. 緑のandが繋いでるものは、the deep blue skyとthe hazy stretchesです。空も陸も暗くなってくよって言ってるんです。
4. オレンジのandが繋いでるものは「to darken」と「to remain」です。toがついてるからわかりやすいですね。
5. 赤アンダーラインの部分は、(まあ大したことじゃないんですけど)「the」ってなんだろうかって考えたときに、I feel all the better for my walk.(散歩したのでそのぶん気分がよくなった)っていう、the+比較級+for[because](~なのでいっそう…) の形の変形バージョンかなってぼくは考えました。their dispersal(明るい煙の拡散)が終わったあと、そのぶん暗くなったという意味がとれるので。
全訳
突然閃光が走り、光を発する緑の煙が3本、穴から出てきた。風のない空へとまっすぐ次々に上っていった。
この煙(というか、たぶん「炎」がより適切なことばだろう)はとても明るかったので、頭上の深青色の空と、チャーツィー方向の褐色の共有地(焼けた松の木が散在していた)のはっきり見えない区域は、この煙がのぼると急に暗く見え、煙が拡散して消えるとそのぶんさらに暗くなって見え続けた。同時に、かすかなシューという音が聞こえるようになった。

とゆーか、スタングレネードっぽいものが放たれたってことは、実質、戦争開始よね。
宣戦布告もないのに勝手に砲撃するなんてどうかしてるわよ。

イギリスだって植民地に対して宣戦布告してた?


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