『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第5章 第18段落
問題編
It came to me that I was upon this dark common, helpless*, unprotected*, and alone. Suddenly, like a thing falling upon me from without*, came—fear.
With an effort I turned and began a stumbling* run through the heather.
helpless無力で unprotected無防備で without外 stumbleつまずく heatherヘザー(忘れた人は第22話参照)
1. オレンジのcameを別の単語で言い換えると?
2. 青アンダーラインの前に省略されてる単語は?
3. 赤アンダーラインの部分の主語と動詞は?
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
It came to me that I was upon this dark common, (helpless*, unprotected*, and alone). (Suddenly), (like a thing falling upon me from without*), came—fear.
(With an effort) I turned and began a stumbling* run (through the heather).
1. オレンジのcameを別の単語で言い換えると「occurred」です。あまり見ないかもしれませんが、come to~で「appear to the mind」(考えが浮かぶ)という意味があります。ということで、it occurs to 人 that~(~ということが…に思い浮かぶ)と同じパターンだなって思えばOKです。
2. 青アンダーラインの前に省略されてる単語は「being」。I was upon this common, and was helpless… がもともとですね。
3. 赤アンダーラインの部分の動詞はcame, 主語は(強いて言うなら)fearでしょう。

そういえばさ、occurred? それとも occured?

curにアクセントがあるから、rを2つ重ねたoccurredが正しいぞ。ing形もoccurring。

occur=oc(before)+curだね。

語幹curはラテン語「currere」由来ですね。英語に「current」(流れ)となって引き継がれています。curは「走る」という意味です。たいして出てきませんが。

語幹curは他にも、concur同意する, incur招く, recur再発する などがあるけど、すべてcurにアクセントがあるからrを2つ重ねるんだ。

そうそう、こういう問題でよく出てくるのが「-fer」系だね!
preferをpreferredっていうふうにrを重ねるっていう問題はよく見るかも。

ferはラテン語「ferre」(運ぶ)から。ferry(フェリー)を思い浮かべてもらえるといいかと思います。

-ferの場合はrを重ねるものと重ねないものがあるわ。アクセント位置の違いね。
prefer, confer(協議する), defer(従う), infer(推論する), refer(述べる), transfer(運ぶ)はアクセント位置がferにあるから、rを重ねるタイプ。
differ(異なる), offer, suffer, proffer(与える)はアクセント位置が前音節にあるから、rを重ねないタイプよ。

…要するに、-fferとなってるもの、つまり、fが重なってるものはrを重ねないって覚えればOKね。
※differ=dif+fer, offer=of+fer, suffer=suf+fer, proffer=prof+ferだから、音節が分かれる場所がferということは同じ。

そうね。もう少し論理的に、こんな風に考えることもできるぞ。
基本的には接尾辞をつけるとき、最後の音節が強調されているなら、文字を重ねて接尾辞をつけるんだ(これはingやedをつけるときだけじゃなくて、ence, erなどの接尾辞をつけるときも一緒)。upset+ing=upsettingとか、occur+ence=ocurrenceとか、red+ish=reddish とか。
(参考:ケンブリッジ英語辞典https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/spelling)
ということで、differでfが重なっているということは、接尾辞ferの前の「di」が強調されてるってこと。(di側には子音がないから、ferの方のfを重ねるってわけ)。
このときに、既にdiが強調されてるから、fer側にアクセントが来ることはないな。
ということで、differにさらに接尾辞edをつけても、differedってなるわけ。

厳密な説明じゃない気がするけどな。occurだって、o+curでcを重ねてるのにcur側にアクセントがあるし。
たぶん、CVC Rule(difなど、子音+母音+子音の形になってるもの)、そしてschwa(シュワー)(強調が置かれない曖昧母音「ə」。occurの「o」の発音。offerのoは「ɔː」で強調して発音)あたりが違いに関係してくるんだと思う。
セフィロス・ルール…違った、ゼ・フロス・ルール(Ze Floss Rule / FSZL Rule)とか、閉音節(closed syllable)っていうのも微妙に関係あるかもしれん。
…わかんなくなってきた。だれかえろいひと教えて。
全訳
助けもなく、守ってくれるものもなく、この暗い共有地にわたしは独りぼっちだという考えが頭をもたげてきた。突然、上から降ってきたかのように、恐怖が襲ってきた。
力を振り絞って向きを変え、つまずきながらヘザーの平原を走り始めた。

ここら辺物語が退屈だな

…当局がもたもたしてるからよ


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