Girls & Martians 第78話 「まだまだのんきです!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。


第6章 第3段落

ヘンスリー
ヘンスリー

もういっかいマップを確認するよ!
火星人のいるsand-pitから、Woking(中心部), Chobham, Ottershawまでの位置関係はこんなかんじ(所要時間は徒歩で計算)。
Chobhamだけちょっと遠いけど、だいたい1時間弱で、火星人による大虐殺のニュースがそれぞれの街に伝わったってところかな。

ステファニー
ステファニー

ちなみに、虐殺が起こった時間は夜に入りかけたところね。
だからこの段落中で「the shops had closed when the tragedy* happened」って書いてるわけ。

問題編

The news of the massacre* probably reached Chobham, Woking, and Ottershaw about the same time. In Woking the shops had closed when the tragedy* happened, and a number of* people, shop people* and so forth*, attracted by the stories they had heard, were walking over the Horsell Bridge and along the road between the hedges* that runs out at last upon the common. You may imagine the young people brushed up* after the labours of the day, and making this novelty*, as they would make any novelty, the excuse* for walking together and enjoying a trivial* flirtation*. You may figure to yourself the hum of voices* along the road in the gloaming*. . . .

massacre大虐殺 tragedy悲劇 a number ofたくさんの(これについては第63話参照) shop people店員 and so forthなど hedge生垣 brush up(ここでは比喩的表現で)心の汚れを落とす=解放する novelty目新しいもの excuse口実 trivial取るに足らない flirtationいちゃつき hum of voicesがやがや声 gloaming薄闇(≒dusk≒twilight)

1. 青のand(赤アンダーライン上)が繋いでるものは?
2. 赤アンダーラインの主語と動詞は?
3. 緑のthatの先行詞は?
4. ピンクのand(青アンダーライン上)が繋いでるものは?
5. 青アンダーラインの文型表示と訳は?
6. 茶色のandが繋いでるものは?
7. 赤のfigure to yourselfとほぼ同義の動詞一語を本段落中から抜き出すと?

デナリス
デナリス

「Horsell Bridge」について。
新聞まで現実のものを出してくるH・G・Wellsさんにしては珍しく、これだけは架空の橋っぽいわね。

タージルム
タージルム

まあ、架空と言っても名前が違うだけで、場所は特定できたわ(参照)。
Woking Stationから出たところにある「Chobham Road」(21世紀とは場所が違うから注意)と、ここら辺を走ってる川(水路・運河)が交わるところにある橋ね。

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

「Horsell Bridge」は21世紀では10mもないような小さな橋だけど、1900年ごろではもうちょっと水路幅も大きかったんだと推測されるぜ。

ウェストリッジ
ウェストリッジ

あと、「the road between the hedges that runs out at last upon the common」ってのは、Chobham Roadの両側に生垣(hedges)が生えてるってことを思い浮かべてくれ。
21世紀になっても、グーグルストリートビューで見ると、Chobham Roadの両側には生垣が多く残っているぞ。100年経っても風景が残ってるなんて、さすがはイギリスといったところかな。

解答編

The news of the massacre* probably reached Chobham, Woking, and Ottershaw (about the same time). (In Woking) the shopsS1 had closedS2 【when the tragedy* happened】, and a number of* people, shop people* and so forth*S2, 《attracted by the stories 〔they had heard〕》, were walkingV2 (over the Horsell Bridge) and (along the road (between the hedges*) 〔that runs out at last upon the common〕). YouS may imagineV the young peopleO brushed upC* (after the labours of the day), and makingO続き this noveltyOダッシュ*, 《as they would make any novelty, the excuse*Cダッシュ (for walking together and enjoying a trivial* flirtation*). You may figure to yourself the hum of voices* (along the road (in the gloaming))*. . . .

1. 青のand(赤アンダーライン上)が繋いでるものは前のSVと後ろのSVですね。前も述べた通り、カンマ+andだったらSVどうし(文どうし)を繋いでることが多いです。このカンマは一呼吸つくというサインなので、訳の際には、ここで文を切ってしまってもOKです(文を切らずに続けると一文が長くなりすぎるかも)。
2. 赤アンダーラインの主語と動詞は、青のandの前はthe shopsが主語、had closedが動詞。andの後ろは、a number of…が主語、were walkingが動詞です。attractedの部分は、カンマで挟まれてるので挿入ですね。
3. 緑のthatの先行詞は「the road」ですね。the hedgesじゃないです。非常に細かいことですけども。runsが三単現の形になってるので、先行詞は単数じゃないといけませんし、「run」とコロケーションを結べるのはhedgeじゃなくてroadです。
4. ピンクのand(青アンダーライン上)が繋いでるものは、brushedとmakingです。ここでは「imagine O (to be) C」と「imagine Ving」の語法をおさえておきましょう。「imagine the young people brushed up and making this novelty…」とありますけども、「imagine the young people (to be) brushed up」(若者が解放されてるのを想像する)と「imagine the young people making this novelty the excuse…」(若者がこの新しい話を口実にするのを想像する)をandでつないでるわけですね。
5. 青アンダーラインの文型表示はちょっとめんどいというかなんというか。You imagineがSVなのは大丈夫。the young peopleがO1、brushed upがC1なのはいいとして、imagine Vingの方は、the young peopleが動名詞の意味上の主語なので、O2は(一単語で抜き出すなら)makingってことになります。
そして、ピンクのand以後の部分がちょっと厄介です。andの後のmakingの目的語はthis novelty、補語はthe excuseですね。そうすると、as節内も似たような構造になっているので、making this noveltyの後に補語が欲しいところ。だからasは関係代名詞のasだなって推測できます(先行詞がthe excuse)(asは先行詞が後ろに来てもOK)。なお、wouldは過去の習慣というところでいいでしょう。
6. 茶色のandが繋いでるものはwalkingとenjoyingです。
7. 赤のfigure to yourselfとほぼ同義の動詞一語は、青アンダーライン先頭のimagineですね。青アンダーライン先頭も「You may…」と始まってることから推測できたと思います。figureは思う・考えるという意味がありますし。

全訳

大虐殺の知らせは、チョブハム、ウォーキング、オターショウに同じ時間に届いただろう。ウォーキングではその悲劇が起きたときに店は閉まっていた。たくさんの人々・店員とかは、聞いた話にひき付けられ、ホーセル・ブリッジを渡り、突きあたりで共有地に出る生垣の間の道を歩いていった。若い人たちが一日の仕事のあと解放され、この新しい話をするのを、一緒に歩いてちょっとイチャイチャする口実にしているのを想像するかもしれない。彼女たちはいつもどんなニュースだってその口実にしてたんだ。夕暮れ時にその道に響くガヤガヤ声が思い浮かぶかも。

デナリス
デナリス

「trivial flirtation」(ちょっとしたいちゃつき)
…百合展開はじまるかんじ?

ウェストリッジ
ウェストリッジ

モブの微百合のどこに需要があるんだよ

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

よーするに、災厄が起きてるのにのんきなイギリス国民の姿を表してるわけだな。

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