Girls & Martians 第97話 「火星人が酸素でパワーアップしてます!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。


第7章 第13段落

ステファニー
ステファニー

こちらが地球と火星の大気組成の比較ですよ。

https://hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/tenmon/00000025/72.html
ウェストリッジ
ウェストリッジ

たしかに、地球で生命に欠かせない酸素は火星にはほとんどなくて、ほとんど二酸化炭素の大気だ。あとアルゴンがちょっと多いのか。

ヘンスリー
ヘンスリー

さて本文だけど、第1文目のwhicheverのカッコは原文からついてたよ!

問題編

The atmosphere* of the earth, we now know, contains far more oxygen* or far less argon* (whichever way one likes to put it) than does Mars. The invigorating* influences of this excess* of oxygen upon the Martians indisputably* did much to counterbalance* the increased weight of their bodies. And, in the second place*, we all overlooked* the fact that such mechanical* intelligence* ( ) the Martian possessed* was quite able to dispense with muscular* exertion* at a pinch*.

atmosphere大気 oxygen酸素(O2) argonアルゴン(Ar) invigorate(in+vigor+ate)活性化する excess超過 indisputably(in+dispute+able+ly) 明白に counterbalance(<counter+balance)相殺する in the second place次に overlook見落とす mechanical機械に強い intelligence知性 possess持つ muscular筋肉の exertion努力 pinchピンチ・困難

1. 青アンダーラインの部分で文法的に誤っている箇所はどこ?
2. 紫のカッコ内に入る単語一語は?
3. 緑のdispense withの同義語句は?

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

なあ、思うんだけど、この段落の文おかしくねぇか?
「this excess* of oxygen upon the Martians indisputably* did much to counterbalance* the increased weight of their bodies」(「酸素が大量にあるから反応が活性化して、火星人が強化され、重力の影響も相殺された」)ってあるけど、そもそも酸素が0.1%くらいしかない火星で、火星人は酸素を必要としたんだろうか?

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

むしろ、「嫌気性細菌」ってのがあるし、何なら地球で酸素が誕生したときには大量絶滅が起こったそうじゃないか(参考https://inochinokagaku.life-is-long.com/breath-master01/)。酸素って酸化しちゃうしさ。
だから逆に、火星人が酸素を吸ったら死ぬんじゃね?

デナリス
デナリス

十分ありえるかも。
ただ、どうやらこの世界線で火星にはまだ海が存在してる(第4話)わけだし、ちょっと現実の火星と違うみたいなの。CO2の話でさえ、どこにもないわ。
まあ、物語だからおおめに見てあげましょう。

解答編

The atmosphere* of the earth, 《we now know》, contains far more oxygen* or far less argon* (whichever way one likes to put it) than does Mars’. The invigorating* influences 〈of this excess* of oxygen〉 〈upon the Martians〉 (indisputably*) did much to counterbalance* the increased weight of their bodies. And, (in the second place*), we all overlooked* the fact [that such mechanical* intelligence* 〔as the Martian possessed*〕 was quite able to dispense with muscular* exertion* (at a pinch*)].

1. 青アンダーラインの部分で文法的に誤っている箇所は、最後の「Mars」ですね。「Mars’」と所有格にするのが正しいです。比較しているのは火星の大気と地上の大気。だから「The atmosphere of the earth」と「the atmosphere of Mars」を比べないといけませんね。後者は繰り返しなので、「that of Mars」または「Mars’」としてあげればOK。
「The climate of London is colder than that of Tokyo.」のような例文を思い出しましょう。
ちなみに、than や asの後のSVは本文のように倒置されることがあります。これは文法的にOKです。
「whichever way one likes to put it」ですが、「put it」はここでは「言う」「述べる」などという意味かな。直訳すると「どちらの方法で言いたいにせよ」。「酸素が多い」という言い方と「アルゴンが少ない」という言い方は、どちらも同じ意味をあらわしてるので、whichever way以下で「どっちの言い方でもいいですよ」ということを言っています。
2. 紫のカッコ内に入る単語一語はas(関係代名詞)。「such~as S V」(SVするような~)ですね。ここで関係代名詞のwhich/thatは使わないです。thatならsuch~that構文になっちゃいますし。
3. 緑のdispense with≒do without。よく出てきますね。despise(軽蔑する≒look down on)とdispenseは綴り間違いが多いので注意。

全訳

知っての通り、地球の大気は火星より酸素がはるかに多く、アルゴンがはるかに少ない(どちらの言い方をしてもかまわない)。酸素が過剰にある影響で火星人は活性化し、増加した体重の影響を十分相殺した。そして次に、火星人のように機械に明るい知的生命体は、困難な時に筋肉を使わなくてもまったく問題なく動けるということを、わたしたちはみんな見落としていた。

タージルム
タージルム

最後の「機械に明るい火星人は筋肉を使わなくていい」っていう文は、自力で歩けなくたって、ロボットに乗り込めばいいってことを言ってるわ。
火星人は、以下の表紙の絵のような「トライポッド」に搭乗して戦闘するんだったわね。

もうすぐ小説本編で登場するわ。

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