『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第7章 第16・17段落

とうとう第7章の最後で、同時に第100話到達!
これで全体の1~2割かな。まだまだ先は長いぞ。

さて、ドードーのことはみんな知ってるよね!
17世紀に絶滅しちゃった飛べない鳥。


生息地のモーリシャス島はマダガスカル沖。ドードーの絶滅当時はオランダ領ですね。

問題編
So some ( ) dodo* in the Mauritius* might have lorded* it in his nest*, and discussed the arrival of that shipful* of pitiless* sailors* in want of* animal food. “We will peck* them to death tomorrow, my dear.”
I did not know it, but that was the last civilised* dinner I was to eat for very many strange and terrible days.
dodoドードー Mauritiusモーリシャス島 lord威張る nest巣 shipful船いっぱいの pitiless無慈悲な sailor船員 in want of必要として peck(鳥が)くちばしでつついて攻撃する civilised(<civil+ise+ed)文明的な
1. オレンジのカッコ内に入る「社会的にはちゃんとした・まともな」という意味の「respect」の派生語は?
ヒント:respectable / respectful / respective のどれか。
2. 赤のandが繋いでるものは?
3. 青のitが指しているものは?
4. 茶色のbe toの用法は?
5. この段落で、「イギリス国民」と「火星人」が例えられているのはそれぞれ何?

似たような話が第6話であったけど、それより皮肉が強い段落だね!
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
So some respectable dodo* 〈in the Mauritius*〉 might have lorded* it in his nest*, and discussed the arrival of that shipful* of pitiless* sailors* in want of* animal food. “We will peck* them to death tomorrow, my dear.”
I did not know it, but that was the last civilised* dinner I was to eat for very many strange and terrible days.
1. オレンジのカッコ内に入る「社会的にはちゃんとした・まともな」という意味の「respect」の派生語は「respectable」。-ableは受身を表すことを覚えておくと、「尊敬される」=「立派だ」となるので覚えやすいですね。respectfulは「尊敬している」、respectiveは「それぞれの」です。
2. 赤のandが繋いでるものは、lordedとdiscussedです。
3. 青のitが指しているものは、その後の文章(but that~terrible days)です。I didn’t know it, but…で、「そんなこととは知らなかったが…」みたいな感じでしょうか。
4. 茶色のbe toの用法は、可能か運命でしょう。「食べられる」か「食べることになる」です。個人的には可能な気がします。
5. この段落で、「イギリス国民」は「ドードー」(dodo)、「火星人」は「船員」(pitless sailors)ですね。
全訳
それで、外面は立派なモーリシャスドードーは家では威張ってて、動物の食料を求めてる船いっぱいの無慈悲な船員の到着について話したのかもしれない。「明日にはやつらをクチバシでつついて殺してやるさ、おまえ。」
これが、長い長い奇妙で恐ろしい日々の、最後の文明的な食事だったとは、そのときは知る由もなかった。

ひとつ聞いていいか?

なに?

この段落ではドードーがイギリス国民、船員が火星人ってことだよな。

だなっ。

書きなおしてみると「外面は立派なイギリス国民は自国では威張ってて、食料を求めてる多数の無慈悲な火星人の到着について話したのかもしれない。」ってなるぞ。たしかドードーは人間の食料となってたよな。
ということは…まさか…火星人は…

ふふっ。
ともあれ、この夜が「文明的な最後の食事」。
第8章から、さらなる絶望と恐怖の物語がはじまっていくわ。


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