『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。
第7章 第2・3段落
問題編
At last I could go no further; I was exhausted with the violence* of my emotion and of my flight*, and I staggered* and fell by the wayside*. That was near the bridge that crosses the canal* by the gasworks*. I fell and lay still.
I must have remained there some time.
violence激しさ flight逃走 staggerよろよろ歩く wayside道端 canal運河 gasworksガス工場
1. オレンジのandが繋いでるものは?
2. 青のthatが指すものは?
3. 青アンダーラインの文で省略されてる1語は?

これは1912年の古地図。ちょっと小さくて見えづらいけど、たしかに運河(水色)のちょっと先にgasworks(ガス工場)(赤色)が見えるぞ。


こちらのガス工場はつい最近(1892年)にオープンしたばかりの新しい工場ね。工場で使う物資を運河で運んでたらしいわ。
https://www.wokingnewsandmail.co.uk/news/tramway-carried-coal-from-canal-to-woking-gasworks-579443

…このころのガス工場は、石炭から石炭ガスを作ってたのよ。石炭ガスはそれ自身が燃料になったり(ガス灯の燃料)、副生成物でアンモニア(→肥料へ)がでてきたり、染料とかのいろんな工業原料になったりするから便利だったの。
20世紀後半に天然ガスが出てくると廃れるけどね。

ともあれ、六叉路の「crossroads」(濃いオレンジ色)から自宅(紫色)までは約20分・1.2㎞(上の地図でピンクの道)。でもあまりに疲労困憊しちゃって、途中の橋(青色)の手前で倒れちゃったんだ。
解答編
<英文解釈記号ルール>
〔〕→関係詞句・節
【】→接続詞句・節
《》→挿入句・節
[ ] →名詞句・節
()→副詞句・節
〈〉→形容詞句・節
(At last) I could go no further; I was exhausted (with the violence* of my emotion and of my flight*), and I staggered* and fell (by the wayside*). That was (near the bridge 〔that crosses the canal* (by the gasworks*)〕). I fell and lay still.
I must have remained there some time.
1. オレンジのandが繋いでるものは、of my emotionとof my flightの2つのof句。
2. 青のthatが指すものは、前文(が起こった場所)。
3. 青アンダーラインの文で省略されてる1語は、some timeの前に「for」が省略されてますね。「~time」の前にあるforは、ときどき省略されます。「Wait a minute.」を思い出しましょう。
全訳
とうとう、これ以上まったく進めなくなった。わたしは感情があふれて、全力で逃げてきたので、疲れ果ててしまった。そしてよろめき、道端に倒れこんだ。そこはガス工場のそばで運河にかかる橋の近くだった。倒れて、じっと横になった。
しばらくの間そこにいたに違いない。

「by the gasworks」がかかってるのはどれだろうなーって思ったとき、いくつか取り方があって、①bridgeにかかる ②crossesにかかる ③canalにかかる の3つ。
「ガス工場のそばの運河」っていう言い方はちょっと違和感があるし、いきなり飛んでbridgeにかかるのはちょっと不親切なので、crossesにかかる(ガス工場のそばで運河にかかる橋)という風にしておきたいかな。


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