Girls & Martians 第124話 「パブで馬車を借ります!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。


第9章 第15段落

シルカ
シルカ

はじめまして!シルカです。

宇宙戦争では「Spotted Dog」というパブの主人(landlord)です。小説原作では名前がついておりません。GuP西絹代です。

担当国は日本ですが、会話編でも日本について話すことなんてほとんどない気もするんです。

ともあれ、精一杯頑張っていきます!

ウェストリッジ
ウェストリッジ

久しぶりに新しくメンバーが加入して嬉しい限り。
いまはわたしとターちゃんが逃走中。シルカさんの「Spotted Dog」については以下の記事で特定されているぞ。これに関しては現実では「The Princess」っていう名前のパブだったみたいだ。https://wokinghistory.org/onewebmedia/Book%20WOTW%20Guide%202.pdf

OS社の地図には「P.H.」(Public House=パブ)として掲載されているな。

問題編

“Stop here,” said I; “you are safe here”; and I started off at once for the Spotted Dog, for I knew the landlord* had a horse and dog cart*. I ran, for I perceived* that in a moment everyone upon this side of the hill would be moving. I found her in her bar, quite unaware of what was going on behind her house. A man stood ( ) her back to me, talking to her.
“I must have a pound,” said the landlord, “and I’ve no one to drive it.”
“I’ll give you two,” said I, over the stranger’s* shoulder.
What for?”
“And I’ll bring it back by midnight,” I said.
“Lord*!” said the landlord; “what’s the hurry? I’m selling my bit of a pig. Two pounds, and you bring it back? What’s going on now?”

landlord主人 dog cart馬車 perceiveとらえる・わかる stranger見知らぬ人 Lord!なんと! 

1. 青のカッコの中に入る前置詞一語は?
2. 赤のWhat forを一語で言い換えると?
3. 茶色のitが指しているものは?

シルカ
シルカ

わたしが持っていた「dog cart」はこういうものです。1頭か2頭の馬で引く小さな二輪馬車。
2人乗りのものが多かったみたいです。

By HenkvD – Own work, CC BY-SA 4.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35359089
タージルム
タージルム

この馬車を借りた代金の「two pounds」は、2024/3のレートの「1ポンド≒200円」に変換するとおよそ400円になっちゃう。
6時間弱(お茶してたのが夕方6時で、返却するのがmidnight(深夜12時))のレンタル料にしても、あまりにも安すぎるわ。

タージルム
タージルム

当然、通貨価値は変わるということをおさえなければいけないわね。
イギリス政府が以下のリンクで貨幣価値変換ツールを提供してくれてるからこれを使いましょ。

https://www.nationalarchives.gov.uk/currency-converter/
結果は以下の画像。2017年の価値で164.10ポンドね。これは2017年の日本円(1ポンド≒145円)に直すと24000円程度。
レンタカーを借りる感覚だとちょっと高め。だから「What’s the hurry?」ってシルカちゃんは言ってるのよ。

解答編

“Stop here,” said I; “you are safe here”; and I started off at once for the Spotted Dog, for I knew the landlord* had a horse and dog cart*. I ran, for I perceived that in a moment everyone upon this side of the hill would be moving. I found her in her bar, quite unaware of what was going on behind her house. A man stood with her back to me, talking to her.
“I must have a pound,” said the landlord, “and I’ve no one to drive it.”
“I’ll give you two,” said I, over the stranger’s* shoulder.
What for?”
“And I’ll bring it back by midnight,” I said.
“Lord*!” said the landlord; “what’s the hurry? I’m selling my bit of a pig. Two pounds, and you bring it back? What’s going on now?”

1. 青のカッコの中に入る前置詞一語は、with。with O Cの付帯状況。
2. 赤のWhat forを一語で言い換えると、Whyですね。
3. 茶色のitが指しているものは、(dog) cartです。

全訳

「ここで止まろう」とわたしはいった。「もう安全だ」。そしてすぐにスポッテド・ドッグへ向かった。というのも、主人のシルカさんが馬車を持っていると知っていたからだ。急いで走った。こちら側の丘のみんなもまもなく移動を開始するだろう、そう思っていたからだ。シルカさんをスポッテド・ドッグで見つけたが、家の後ろで何が起きているのかは全く気付いていなかった。わたしに背中を向けて、主人と立ちながら話をしていた人がいた。
「1ポンドは必要です」とシルカちゃんが言った。「そのうえ運転手はおりませんが」
「2ポンドでいいかな?」とその見知らぬ人の肩越しに言った。
「いったい何のためなんですか?」
「深夜までには戻るよ」とわたしは言った。
「なんと!」とシルカさん。「どうしてそんなに急ぐのですか? いま豚肉を売ってるところなんです。2ポンドでしかも返してくれるですって? 何が起きてるんです?」

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

きっと逃げ出そうとする人がたくさんいるから、先を見越して、一刻も早く馬車を確保しなきゃいけなかったわけだな。だからそれなりに大金を渡してさっさと逃げようとしたわけだ。
それでもちゃんと馬車を返しに来るあたり、リッちゃん優しいな。

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