Girls & Martians 第128話 「Woking脱出です!」  【宇宙戦争 全訳】【入試 英文法 問題】

GuP_宇宙戦争_段落ごと

本シリーズは『宇宙戦争』を詳細に読解し、当時の時代情勢を読み解くことを目的としています。
実験的な試みとして、一部の登場人物の名前と代名詞を書き換えていますが、その他の単語や文章は変更しておりません。

『宇宙戦争』の全訳・英文法解説です。


第9章 第19段落

ウェストリッジ
ウェストリッジ

「driver」は馬車のドライバーだから古い言葉で言うところの「御者」だ。たぶんこっちの方がいいのかな。ただ、この世界線では21世紀っぽく「運転手」にしておく。Heat-Rayを熱線じゃなくてレーザー光線って書いてることもあるけど、なるべく臨場感を持ちたいからな。

ステファニー
ステファニー

あとこの段落に出てくる「馬に鞭をうって手綱を緩めた」っていう描写について少し言及しとくにゃ。
まず「鞭をうつ」のは指示をするためにゃ。競馬でも使われてるのを見るにゃ。

By Paul VanDerWerf from Brunswick, Maine, USA – Harness Racers, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=70784558
ステファニー
ステファニー

つぎに「手綱を緩める」だけど、馬に指示を与えない、つまり馬の自由にさせてやるってことにゃ。馬が自分のペースで走れる代わり、運転手はコントロールできないから、野原や一本道とか指示がなくても馬が混乱しないところで使われるらしいにゃ。
ということで、ここで手綱を緩めるってことは、方向転換せず一直線で逃げているってことを表していると見ていいにゃ。

詳しくは以下のYouTubeを参照にゃ。

ステファニー
ステファニー

ということで、「馬に鞭をうって、手綱を緩めた」っていうのは、21世紀的に言うと、高速道路で自動運転のスイッチを入れて、ハンドルから手を離したってことにゃ。

問題編

I am not an expert* driver*, and I had immediately to turn my attention to the horse. When I looked back again the second hill had hidden the black smoke. I slashed* the horse with the whip*, and gave him a loose* rein* until Woking and Send lay between us and that quivering* tumult*. I overtook* and passed the doctor between Woking and Send.

expert専門の driver御者 slash打つ whipムチ loose緩い rein手綱 quiver震える・揺れるような tumult騒ぎ overtake追い越す 

1. 青のandが繋いでるものは?
2. 緑のhimが指しているものは?
3. 紫のandが繋いでるものは?
4. 青アンダーラインの部分はどういうこと?

シルカ
シルカ

地図です。

タージルム
タージルム

この段落の中の「second hill」について。
逃走経路(ピンクのペン)に沿ったところにある、標高を示す記号を書きぬいてみたわ。

デナリス
デナリス

まず、「B.M. 121.5」と書いている「B.M.」は「benchmark」の略。
ベンチマークといったら、パソコンの性能指標のあたりを思い浮かべる人もいると思うけど、「水準点」という意味があるの。

水準点は標高の基準とする点。イギリスでは、目印として以下のような切込みを道路に入れていたこともあったみたいよ。

By No machine-readable author provided. JeremyA assumed (based on copyright claims).
CC BY-SA 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=493066
タージルム
タージルム

21世紀の日本では以下の写真のような感じで設置され、地図記号は「⊡」(四角の中に点)だね。くわしくは画像元の国交省のページを見てくださいな。
https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/suijun-bm.html

デナリス
デナリス

単に「・140」とかと書いてるのは標高点。(地図記号はただの点。21世紀の日本でも同じ)
地図を作るときに測量した点よ。地図を読むときにわかりやすいように、水準点をもとに測量した標高を書いてるってかんじかしら(補助線みたいな感じ)。

だから「140」「120」とかキリがいい値になるのよね。

タージルム
タージルム

最後に「△151」(三角の中に点+数字)(上の地図では左上の方、深緑色ペン)は、「三角点」。こちらは標高というよりは位置を測量する(三角測量)ための目印で、見通しのいい山頂などに設置されるわ。

デナリス
デナリス

だから逆に言えば、上の地図で三角点があるところが丘の頂上ってことがわかるね。

ともあれ、記号の意味がわかったところで改めて数字を追っていくと、確かに上昇→下降が2セット繰り返されてる。だから丘が2つある(second hill)ってことがわかるよ。

1個目の丘(Maybury Hill)の頂上は三角点のところ(△151)で、2個目の丘(Monument Hill)の頂上はB.M.142.0のところかな。上地図では水色の星マークをつけてあるわ。

解答編

I am not an expert* driver*, and I had (immediately) to turn my attention to the horse. 【When I looked back again】 the second hill had hidden the black smoke. I slashed* the horse (with the whip)*, and gave him a loose* rein* 【until Woking and Send lay (between us and that quivering* tumult*)】. I overtook* and passed the doctor (between Woking and Send).

1. 青のandが繋いでるものは、slashedとgave。
2. 緑のhimが指しているものは、the horse。まあ、この改作では登場人物が全員女の子になってるから、himであらわされるのはこれしかないし。
3. 紫のandが繋いでるものは、usとthat quivering tumult。
4. 青アンダーラインの部分は、「わたしたち」と「騒動(≒避難を始めたところ。自宅)」の間に「WokingとSend」があるということだから、わたしたちは既にWokingとSendを通り過ぎているということ。

全訳

オギルヴィーナ
オギルヴィーナ

前段落では、馬車を運転しながら振り返って、背後に立ち上る煙や炎を見てたんだったな。その続きからだ。

わたしはプロの運転手ではないので、すぐに馬の操作に集中を戻さなければならなかった。ふたたび後ろを振り返ると、2番目の丘は既に黒い煙で覆われていた。馬にむちをうち、ウォーキングとセンドを過ぎて騒動から十分離れるまで、手綱を緩めて一直線に逃げた。ウォーキングとセンドの間で医者の馬車を追い越した。

ヘンスリー
ヘンスリー

ということで、無事Wokingを脱出したところで第9章も終わり!
いよいよ次から第10章。物語が展開していくよ!

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