【宇宙戦争 対訳&解説】 上巻第8章 「金曜夜のお話です!」

GuP_宇宙戦争_総集編

<流れ>
①かっこを振っていない英文
②単語注(①でアスタリスクを振ったところ)
③設問

④かっこを振った英文
⑤設問の答え
⑥訳


VIII. FRIDAY NIGHT.
第8章 金曜夜のお話です!

第8章 第1段落 (第101話)

振り返り

さて、このころの世界情勢を整理しておこう。

ここは1900年ごろのイギリス。「英国紳士」の上品さがあるヴィクトリア朝末期で、産業革命が成熟し近代化がほぼ完了していたわ(鉄道網の拡張など)。
このころは世界の覇者となり、「光栄ある孤立」を掲げていた時代よ。

そうした光り輝く時代であるいっぽうで、急速な近代化による都市環境の悪化や、植民地拡大にともなう先住民の虐殺・強制収容、大義なき戦争といった暗い部分もあったのだ。

こうした負の部分は自国だけでは治せないけど、イギリスは世界の最先端&最強の国だから他の国がイギリスを助けたり倒したりすることはできないの。
だから『宇宙戦争』では未来技術を持った「火星人」を登場させイギリスを滅ぼしてもらうことで、平和と優越を享受してきたイギリス国民に変革を促しているという見方もできるわね。

だから、この物語は「絶望の物語」でなければいけないの。イギリスが掲げる「正義」の傲慢と欺瞞を暴くために。「絶対正義」のイギリスが火星人をコテンパンにする物語なんて、そんなの陳腐なスーパーヒーローのアニメよ。
「正義の味方」がボコボコにされるからこそ、逆転の痛快さがあるのよ。
そして、絶望の先に、新たなステージでの「希望」の未来があるの。絶望と敗戦を経ないと、人も国も成長しないのよ…。

さすがボコミュージアム常連!

さて、第7章までのあらすじを簡単に説明しとくと、火星人がホーセル共有地で周囲の人々を大虐殺して、語り手(=西住まほさん)は命からがら家に逃げ帰ってきたってところでしたね。

問題編

The most extraordinary* thing to my mind, ( ) all the strange and wonderful things that happened upon that Friday, was the dovetailing* of the commonplace* habits of our social order with the first beginnings of the series of events that was to topple* that social order headlong*. If ( ) Friday night you had taken (compass) and drawn a circle with a radius of five miles round the Woking sand-pits, I doubt if you would have had one human being outside it, unless it were some relation* of Stent or of the three or four cyclists or London people lying dead on the common, whose emotions or habits were at all affected by the new-comers. Many people had heard of the cylinder, of course, and talked about it in their leisure*, but it certainly did not make the sensation* that an ultimatum* to Germany would have done.

extraordinary異常な dovetai…with~と適合する・つながる commonplace普通の topple転覆する headlongまっさかさまに・根底から relation関係 leisure暇な時間 sensationセンセーション・大騒ぎ ultimatum最後通牒

1. 灰色のカッコ内に入る前置詞一語は?(ヒント:「~のうち」)
2. オレンジのカッコ内に入る前置詞一語は?
3. 赤の「compass」とあるけど、「コンパス1本」となるように語を補って正しく書き換えると? 
4. 紫のandが繋いでるものは?
5. 赤のアンダーラインはどういうこと?
6. 青のorが繋いでるものは?
7. 茶色のnew-comersとは?
8. 緑のandが繋いでるものは?
9. ピンクのitが指しているものは?

火星人がいるsand-pitから実際に5マイル(≒8㎞)の円を書いてみたところよ。
というかそろそろ1マイル≒1.6㎞は覚えなさいよね。
ともあれ、この円は火星人を見に来た人たちの出身地の、Chobham・Ottershaw・Chertsey・Wokingがちょうどぴったり入るサイズ。円周は16㎞×3.14≒50.24㎞だから、一周35㎞の山手線よりも広い範囲ということになるわ。

参考までに、皇居を中心に半径8㎞の円を書くと以下のようになるの。
有明もちゃんと含まれてたり。
詳しくは以下の便利なサイトで自作してみてね。
https://www.nanchatte.com/l/circleService.html

解答編

The most extraordinary* thing 〈to my mind〉, 《of all the strange and wonderful things 〔that happened (upon that Friday)〕》, was the dovetailing* of the commonplace* habits 〈of our social order〉 with the first beginnings of the series of events 〔that was to topple* that social order (headlong*). 【If (on Friday night) you had taken a pair of compasses and drawn a circle 〈with a radius of five miles (round the Woking sand-pits)〉】, I doubt [if you would have had one human being outside it], 【unless it were some relation of Stent or of the three or four cyclists or London people lying dead on the common, 〔whose emotions or habits were (at all) affected (by the new-comers)〕】. Many people had heard of the cylinder, 《of course》, and talked about it (in their leisure*), but it certainly did not make the sensation* 〔that an ultimatum* to Germany would have done〕.

1. 灰色の前置詞一語はofですね。「最上級…of all~」のパターンです。
2. オレンジのカッコ内に入る前置詞一語は、「on」です。特定の日の朝昼夜はonをつけるんでしたね。
3. 赤が「コンパス1本」となるように語を補って正しく書き換えると、a pair of compassesですね。コンパスもハサミと同じで手が2本あるので、ハサミ1つを「a pair of scissors」と言うのと同じように使います。compassesは常に複数形で、a pair of, two pairs of…という風に数えます。他にshoes, trousersとかとも一緒ですね。
4. 紫のandが繋いでるものは、takenとdrawnです。過去分詞。
5. 赤のアンダーラインは、半径8㎞の円の領域の外から来た人は誰もいないだろうということ。遠くからわざわざ火星人を見に来る人なんて誰もいないよってことです。
6. 青のorが繋いでるものは、of Stephanieとof the three or four cyclists or London peopleですね。
7. 茶色のnew-comersは、火星人(the Martians)のことです。
8. 緑のandが繋いでるものは、heardとtalkedです。
9. ピンクのitが指しているものは、抜き出すとしたら「the cylinder」。火星人が来たということです。that以下じゃないですよ(thatはただの関係代名詞)。

全訳

金曜日に起こった奇妙でびっくりするようなことのうち、わたしの中で最も異常なことは、社会秩序の中でのいつも通りの習慣と、社会秩序を根底からひっくり返すことになる一連の出来事の始まりが、切れ目なく繋がっていたということだった。金曜の夜にコンパスを取り出してあのウォーキングの砂地を中心に半径5マイルの円を描いたとして、その円の外の地域からホーセル共有地に来た人がいたかどうかは怪しいものだ。共有地で亡くなったステントや少数のサイクリスト・ロンドン市民にかかわりがある人を除けばの話だが。そうした人たちは感情と習慣が火星人に強く影響されていたのだ。もちろん、火星人の円筒のことは多くの人が聞いていたし、暇な時間に話のタネにしていた。でも、ドイツに最後通牒をたたきつけるほどの大騒ぎになることは絶対になかった。

最後は、逆に言えば「ドイツへの最後通牒は大騒ぎを巻き起こすはず」ってこと。この当時の大英帝国は世界最強の国で「光栄ある孤立」を保って、他の列強との同盟・直接戦争は避けてきたわ。そんな平和なイギリスが、ドイツに最後通牒をたたきつけるなら、きっと大騒ぎになるだろうってことよ。(※仮定法だから実際には出してないけど)

皮肉なことに、H・G・Wellsさんのこの言葉はまもなく世界大戦で現実となるのでしたとさ。

デナリス
デナリス

ともあれこの段落では、周辺の人以外のイギリス国民は、火星人なんてどうでもいいって思ってた、ってことを言ってるのよ。植民地でのひと騒動と同じように考えてたんじゃないかしら。


第8章 第2・3段落 (第102話)

第2段落が短いから、この記事に第3段落も入れたぞ。

第2段落 問題編

 In London that night poor Henderson’s telegram* describing the gradual unscrewing* of the shot* was judged to be a canard*, and his evening paper, after wiring* for authentication* from him and receiving no reply—the man was killed—decided not to print a special edition.

telegram電報・電信 unscrew(ねじを回すように)開く shot砲弾(ここではcylinderと同じで宇宙船のこと) canardデマ・虚報 wire電報を送る authentication(本物だという)確証

1. 赤のandが繋いでるものは?
2. オレンジのandが繋いでるものは?
3. 青のspecial editionって何?

この当時、情報が伝わるのがいかに難しかったか…。

第2段落 解答編

 (In London) (that night) poor Henderson’s telegram* 〈describing the gradual unscrewing* of the shot*〉 was judged to be a canard*, and his evening paper, 《after wiring* (for authentication* from him) and receiving no reply《—the man was killed—》》decided not to print a special edition.

1. 赤のandが繋いでるものは、前後の2文です。どちらも主語と動詞が見づらいですね。後半は挿入が多くて、 her evening paper decided not to print…となっています。
2. オレンジのandが繋いでるものは、wiringとreceivingです。
3. 青のspecial editionは「号外」ですね。まあ、evening paperって書いてますから、夕刊を特別編集にしただけかもしれませんが…。



第3段落 問題編

「supper」と「dinner」はどちらも「夕食」と訳していいんだけど、以下の画像のような違いがあるわ。supperは軽めで、dinnerはちゃんとしたものっていうのが主な違いだけどね。

https://prowritingaid.com/supper-vs-dinner

 Even within the five-mile circle the great majority of people was inert*. I have already described the behavior of the men and women to whom I spoke. All over the district* people were dining* and supping*; working men were gardening after the labours of the day, children were being put to bed, young people were wandering* through the lanes* love-making*, students sat over their books.

inert活発でない district地区 dine≒sup夕食を取る(動詞で使うのは21世紀では古いです) wanderぶらつく lane小道 love-makeイチャイチャする(※これを辞書通り性行為と訳しては流石にまずいですよ!歩きながらできるカップルがいるはずがありませんから。)

1. 赤アンダーラインの部分で文法的に誤っている単語一語を訂正すると?
2. 青アンダーラインの部分でイギリス英語に直せる単語を直すと?
3. 赤マーカーの部分を訳すと?

「lane」は小道だけど、厳密に言えば「生垣にはさまれた小道」だ。まわりから見えにくいからイチャイチャするのに都合がいいな。

第3段落 解答編

 (Even within the five-mile circle) the great majority of people were inert*. I have already described the behaviour of the men and women 〔to whom I spoke〕. (All over the district*) people were dining* and supping*; working men were gardening (after the labours of the day), children were being put to bed, young people were wandering* (through the lanes*) love-making*, students sat (over their books).

1. 赤アンダーラインの部分で文法的に誤っている単語一語を訂正すると、was→wereですね。「the number of~」は単数形ですが、「the majority of~」など割合系はofの後の主語に動詞を合わせます
2. 青アンダーラインの部分でイギリス英語に直せる単語を直すと、behavior→behaviourです。母音が3つも続くなんて怖いって思いますが慣れましょう。
3. 赤マーカーの部分は、「本の上に座っていた」なんて訳すと変ですね。というかその意味ならsit overじゃなくてsit onのはずです。ここのoverは、chat over coffee(コーヒーを飲みながらしゃべる)と同じ意味(~しながら)だと考えて、「本を読みながら座っていた」としましょう。「本」でもいいですけど学生ですから「教科書」でもいいですかね。

全訳

ロンドンではその夜、徐々に宇宙船のハッチが開いてきていることを述べていた、かわいそうなヘンダーソンの電報は誤報であると判断された。その新聞社はそれが本当かどうかヘンダーソンに電報を送って確かめようとしたが、返事がないので(亡くなっていたのだ)、号外を印刷しないことに決めた。
その5マイルの円の域内でも、大多数の人々は活発ではなかった。わたしが話しかけた人たちの振舞いについては今までに既に述べた通りだ。この地域ではみんな夕食を取っていた。労働者はその日の仕事がおわり、庭を手入れしていた。子供たちはベッドに寝かせられていた。若い人は生垣にはさまれた小道でイチャイチャしながら歩いていた。学生は座って勉強していた。


第8章 第4段落 (第103話)

問題編

Maybe there was a murmur* in the village streets, a novel* and dominant* topic in the public-houses*, and here and there a messenger, or even an eye-witness of the later* occurrences*, caused a whirl* of excitement, a shouting, and a running to and fro*; but for the most part the daily routine of working, eating, drinking, sleeping, went on as it had done for countless* years—( ) though no planet Mars existed in the sky. Even at Woking station and Horsell and Chobham that was the case.

murmurかすかな話し声・つぶやき novel目新しい dominant主な public-houseパブ eye-witness目撃者 later夜遅くの occurrence(<occur)事件 whirl旋風・目まぐるしさ to and froあちこちに・行ったり来たり countless(<count+less)数えきれない 

1. 青のandが繋いでるものは?
2. 緑のandが繋いでるものは?
3. 赤のitが指しているものは?
4. 青アンダーラインの部分の訳は?
5. 茶色の部分の節が「まるで~のように」となるようにカッコ内に単語一語入れると?
6. オレンジのcaseの意味は?

Even at Woking station and Horsell and Chobham」という表現は、ホーセル共有地に近いWoking・Horsell・Chobhamでさえ危機感を持っていないんだから、他のところならなおさらだ、ってことを言ってるな。

(…それくらいしかこの段落、話すことがないんだ)

解答編

(Maybe) there was a murmur* (in the village streets), a novel* and dominant* topic (in the public-houses*), and (here and there) a messenger, or even an eye-witness of the later* occurrences*, caused a whirl* of excitement, a shouting, and a running to and fro*; but (for the most part) the daily routine 〈of working, eating, drinking, sleeping〉, went on 【as it had done for countless* years】—as though no planet Mars existed in the sky. (Even at Woking station and Horsell and Chobham) that was the case.

1. 青のandが繋いでるものは、前後の2文(SV)ですね。There was a murmur… a novel and dominant topic…が前半、a messenger, or even an eye-witness…caused…が後半です。
2. 緑のandが繋いでるものは、a whirl, a shouting, a runningでしょう。a whirlなのかexcitementなのか迷いますが。
3. 赤のitが指しているものは、the daily routineです。as it had done のdoneは、直前のwent onを受けて、代動詞のはたらき(gone onの代わり)をしていると考えればよさそうですね。
4. 青アンダーラインの部分については、主語がthe daily routine, 動詞がwent (on)ということに気づけばOK。ここのasの意味は「~ように」かな。
5. 茶色は「as though」ですね。as if≒as thoughですが、as ifばっかりでてきてas though忘れがち。
6. オレンジのcaseの意味は辞書的な意味なら「事実」。that was the case≒that was true です。

全訳

きっと、〈火星人のことについて〉まちの道路ではひそひそ話してて、パブでは目新しい主な話題になっていたかもしれない。そしてあちこちで、あの夜遅くの事件の話を見聞きした人が、興奮の渦を巻き起こし、叫び、あちこち走り回っていた。でも、大部分において、仕事・食事・晩酌・睡眠という日常の習慣は、長年そうしてきたのと変わらずに続いていた。ーあたかも、火星なんて星は空に存在してないみたいに。ウォーキング駅・ホーセル・チョブハムでさえそうだったのだ。


第8章 第5段落 (第104話)

タージルム
タージルム

Woking Station(ウォーキング駅)について。
第43話も参照してね。

…まずWoking駅はLSWR(London and South Western Railway)社の駅。
1838年、ロンドン~ウォーキング間で開通したのがはじまり。
(以下の図の「waterloo」駅はロンドンにある駅)

ウォーキング駅は、当時のウォーキング市街地(Old Woking)から少し離れたところに作られたんだけど、駅ができたおかげで、19世紀後半、駅付近の新市街地が発達することになったわ。
ロンドンのベッドタウンね。

ちなみに、ロンドンからの死体を運んできてここら辺に墓地ができたとさ。
死体を運ぶ専用列車もあったらしいぞ。

ともあれ、のちに鉄道網が張り巡らされていくようになると、Wokingは支線の分岐点にもなったの。サウサンプトン(Southampton)行きの路線と、ポーツマス(Portsmouth)行きの路線が分かれる駅ね。
こんなふうに、複数の路線の分岐点となる駅を「junction」って言うのよ。

Afterbrunel, CC BY-SA 4.0

サウサンプトンも港町だが、特にポーツマスは歴史ある軍港として有名だ。1900年ごろは世界最大の軍港ともいわれたり(21世紀ではデヴォンポート軍港がイギリス最大)したぞ。
ここから数年後、ドレッドノートを造船するのもポーツマス造船所なんだ。

ドレッドノート

21世紀でも、英国海軍が誇る空母「クイーン・エリザベス」と「プリンス・オブ・ウェールズ」(姉妹艦)の母港となっているわよ。

Petty Officer Photographer Jay Allen, OGL 3

このポーツマスは、日露戦争の講和条約のポーツマス条約が結ばれたポーツマス(アメリカ)とは違うから気を付けてね!!

問題編

In Woking junction*, until a late hour, trains were stopping and going on, others were shunting* on the sidings*, passengers were alighting* and waiting, and everything was proceeding* in the most ordinary way. A boy from the town, trenching* on Smith’s monopoly, was selling papers with the afternoon’s news. The ringing impact of trucks, the sharp whistle of the engines from the junction, mingled* with their shouts* of “Men from Mars!” Excited men came into the station about nine o’clock with incredible tidings*, and caused no more disturbance* than drunkards* might have done. People rattling* Londonwards peered* into the darkness outside the carriage windows, and saw only a rare, flickering*, vanishing spark* dance up from the direction of Horsell, a red glow and a thin veil* of smoke driving across the stars, and thought that nothing more serious than a heath* fire was happening. It was only round the edge of the common that any disturbance was perceptible*. There were half a dozen villas* burning on the Woking border*. There were lights in all the houses on the common side of the three villages, and the people there kept awake till dawn.

junction連絡駅 shunt on列車を~に入れる siding引き込み線 alight列車から降りる proceed進む trench on利益を侵害する mingleまじりあう shout叫び声 tiding報せ disturbance騒ぎ drunkard酔っ払い rattle(馬車などで)ガタガタ音を立てて走る peer見つめる carriage普通の四輪馬車(第35話参照) flicker明滅する spark火花 veilベール・覆い heathヒース(第22話参照) perceptible(<perceive+ible)感知できる villa大邸宅 Woking borderウォーキングの境界(上の方にある地図参照。ホーセル共有地とウォーキング新市街地の境界のこと) 

1. オレンジのothersを2語で言い換えると?
2. 赤のandが繋いでるものは?
3. 青アンダーライン(trenching…)はどういうこと?
4. 赤アンダーライン(the sharp…)はどういうこと?
5. ピンクのandが繋いでるものは?
6. 青マーカー(caused…)の訳は?
7. 紫のandが繋いでるものは?
8. 青のandが繋いでるものは?
9. 赤マーカー(nothing…)の主語と動詞は?
10. 黄色マーカー(It was…)の訳は?

これが当時のWoking Stationです。
線路が何本も走ってて、引き込み線も何本か見えますね。

1895年ごろのWoking Stationの地図。Reproduced with the permission of the National Library of Scotland.

次に、最終文の「the common side of the three villages」の「three villages」だけど、(第78話参照)下図のように、Horsell Commonの近くのChobham・Ottershaw・Wokingのことかな。
ただ、Wokingは「village」じゃない(3つのうちWokingだけ規模がでかすぎる)から、Chobham・Ottershaw・Horsellか、右下の方のSheerwaterが入ってくるか…。
(※Sheerwater, HorsellはWokingの中のまち。WokingとHorsellの関係は、千代田区と秋葉原の関係とおなじ)

つづいて設問にもなってるけど、本段落最難関の「trenching on Smith’s monopoly」について。

まずは「Smith’s monopoly」を説明しましょうか。
「Smith」というのは会社名。正式には「WH Smith」社と言って、18世紀に創業し、21世紀も現存する老舗会社よ。

この会社は新聞販売業から始まって、鉄道の拡大に目をつけて鉄道会社と契約を結び、いわばキオスクのような小売店を多くの駅に設置。そこで新聞・雑誌・書籍を売っていたわ。

By Dan Davison from Rochford, England – horsted keynes stationUploaded by oxyman, CC BY 2.0

ほぼ独占的な業務形態だったから、「Smith’s monopoly」って言ってるのよ。
ちなみに21世紀のWHスミスは、こうした駅の書店やキオスクだけでなく、小売店業務(コンビニなど)にも重点を置いているわね。

…以上の内容を踏まえれば、「A boy from the town, trenching on Smith’s monopoly, was selling papers」(街からの男の子が、新聞を売って、スミス社の独占を侵害していた)という意味がわかるわ。
当時の駅で新聞を売ってるところはWHスミスのキオスクしかなかったの。それでその男の子は、新聞を別のところから仕入れてきて、(ひょっとしたらWHスミスのところより安く)人々に売りさばいてたってわけ。これはWHスミスから見れば「利益の侵害」よ。
21世紀風に言えば「転売ヤー」かしら。

解答編

(In Woking junction*), (until a late hour), trains were stopping and going on, others were shunting* on the sidings*, passengers were alighting* and waiting, and everything was proceeding* (in the most ordinary way). A boy from the town, 《trenching* on Smith’s monopoly》, was selling papers 〈with the afternoon’s news〉. The ringing impact of trucks, the sharp whistle of the engines from the junction, mingledV* (with their shouts* of “Men from Mars!”) Excited men cameV1 into the station (about nine o’clock) (with incredible tidings*), and causedV2 no more disturbance* than drunkards* might have done. People 〈rattling* Londonwards〉 peeredV1* (into the darkness 〈outside the carriage windows〉), and sawV2 only a rare, flickering*, vanishing sparkO2* danceC2 up (from the direction of Horsell), a red glow and a thin veil* of smoke 〈driving across the stars〉, and thought [that nothingS’ 〈more serious than a heath* fire〉 was happeningV’. It was (only round the edge of the common) that any disturbance was perceptible*. There were half a dozen villas* burning (on the Woking border*). There were lights (in all the houses on the common side of the three villages), and the people (there) kept awake (till dawn).

1. オレンジのothersを2語で言い換えると、「other trains」ですね。
2. 赤のandが繋いでるものは、前後の計4文(trains…, others…, passengers…, everything…)ですね。
3. 青アンダーライン(trenching…)の解説は上記の通り。
4. 赤アンダーライン(the sharp whistle of the engines)で、日本語の「エンジン」を思い浮かべてはいけません。この「engine」は「蒸気機関」。まだこの時代は蒸気機関車だということに注意しましょう。そして「ホイッスル」じゃなくて「汽笛」ですよね。
5. ピンクのandが繋いでるものは、cameとcausedです。
6. 青マーカー(caused no more disturbance* than drunkards* might have done)について、no more~than…(…と同様~でない)の構文ですね。「酔っ払いと同じく騒動は起こさなかった」が直訳。「相手にされなかった」などとするといいかもしれません。
7. 8. 紫のandと青のandが繋いでるものは、peered・saw・thoughtですかね。sawの目的語が長いので、thoughtの前にもう一度andを置いているという理解でいいかも。
9. 赤マーカー(nothing…)の主語はnothing, 動詞はwas happeningです。more serious than a heath fireが長い句となって後置修飾しています。
10. 黄色マーカー(It was…)は、itーthatの強調構文ですね。

全訳

ウォーキング駅では、夜遅くまで列車が停発車していた。引込線に入っていく車輛もあった。乗客は降りたり待ったりしていた。すべての物事がまったくいつもと同じように進行していた。街から来た男の子は、WHスミス社の独占に割り込もうとして、午後のニュースがのった新聞を売っていた。鳴り響くトラックの衝撃音や、駅から聞こえる蒸気機関の鋭い汽笛は、「火星から人がきた!」という叫び声と混ざりあっていた。興奮した人が9時ごろ信じられないような知らせを持って駅に飛び込んできた。でも酔っ払いと同じく相手にされないだけだった。ロンドンへ向けガタガタと馬車を走らせる人々は、窓の外の暗闇を見つめても、ホーセルの方で稀に舞っている明滅しては消える火花のようなものや、夜空に立ち上る赤い光と薄い煙幕しか見えなかったのだ。その人たちは、せいぜいヒースの野原で火事が起きているのだとしか考えなかった。何かがおかしいということに気づいたのは、ホーセル共有地付近の人だけだった。ウォーキングと共有地の境にある6軒ほどの大邸宅が燃えていた。でも、3つの村のすべての家には明かりがついていて、そこの人々は夜明けまで眠ったままだった。

<br>

あまりよくないかもしれないが、明らかに文章が繋がらない場合は、逆接の接続詞を補ってあげるとまともな訳になることがあるぞ。


第8章 第6段落 (第105話)

…そういえば、面白い文献見つけたよ。
わたしたちの解説にはない古写真を使ったりして、Wokingの地理に焦点を当てたものだね。
https://wokinghistory.org/articles/woking’s%20war%20of%20the%20worlds

あまりにも特定しすぎててびっくりしたわ…ただのパブの場所まで特定するなんて。
興味があったら読んでみると面白いわよ。

さて本文に入るけど…
…おや、この段落に「warship‘s searchlight」とあるじゃないか。

サーチライトの主目的は、索敵ですよね。
海上で周りに照射することで、敵の艦船を探します。
当たり前ですが、なるべく高い位置に設置されています。

そうそう。1900年現在はほとんどの艦艇にサーチライトが搭載されてるんだよ。
もちろん、白熱電球製じゃなくてアークライト第92話)だね!

戦時中に描かれた、「金剛」とされるイラスト
https://wepresent.wetransfer.com/stories/esther-horvath-world-press-photo-2020 ※これは軍艦ではない。

ただ、ライトを照射して探すってことは、逆に言えば光源が敵から丸見えになるってことだからね。位置が割れるからリスクがでかすぎるの。

それもあって、WWⅡでイギリス海軍では照明弾(star shell)を使うことが多かったみたい。
明かりを放つ弾を上空に打ち上げて、パラシュートでゆっくり降下させ、敵の位置を把握するの。これなら反撃の心配はないわ。

なお日本はWWⅡの間ずっと、サーチライトを広く使ってたんだ。レーダー技術も遅れてたし、謎の夜戦至上主義があったし。

おや。夜戦といえば、水雷戦隊の皆様の出番だな。
Trinity Noteさんの「夜戦スレイヤーがゆく」だいすき。
同じCD(Never Blue Plus)に入ってた「デッドエンドの傍観者」もかっこよかったぜ。

…そっちの方に話を逸らすと提督案件になって原作が変わっちゃうのでstop。
ま、日本も方向性を間違えてるっていう点ではドイツと一緒だ(もはや不要になりかけてたのに、ドイツは異様にでっかい巨砲・列車砲を作っちゃってた)…。

イギリスだって変な兵器いっぱい作ってるから別にいいじゃない。
ちょうどサーチライトを用いた謎兵器だってイギリスにあるわ。

たしかに、Canal Defence Light(CDL)っていう戦車があるわね(名前は敵を欺くためのダミーよ)。
サーチライトは目くらましになるっていう効果もあってね、イギリスは、戦車の砲の代わりにサーチライトを搭載した車輛を作って、夜戦で目くらましに使おうとしたの。

By Makizox – Own work, CC BY-SA 4.0

元車輛は当時旧式化していたマチルダ戦車が中心よ(上写真)。その砲を取り外して、砲塔内部に超強力アークライトを搭載。1300万カンデラの明かりで、前方1㎞弱が有効射程ね。
砲塔前部の縦のスリットから光をビームのように発射し、明滅させることで敵の視界を奪う効果を発揮するというものだったわ。
なお、ダミーの砲がついてるけど、戦闘能力はほぼ皆無なの。

上写真は、アメリカ原産のM3中戦車を改造したCanal Defence Lightだよ。
こっちは、主砲塔部分はダミー砲だけど、マチルダ改造CDLと違ってサブの武装は本物だから、戦えないものではなかったんだよ!

でも残念なことに、これらCDLはほとんど実戦では活躍しなかったのよね。
誰かフィクションの中だけでも活躍させてくれないかしら。
パンジャンドラムみたいに、記念式典で復活できるほど派手なものでもないし…。

よく考えれば、CDL、対火星人戦で使えるんじゃねぇか?
火星は地球より太陽から離れてるから、単純に距離から計算すれば、火星での日中の明るさは約45%程度(半分くらい)。火星には塵がしじゅう舞っているらしいから、火星人の視力はさらに悪そうだ。
ということは、火星人に強力なサーチライトを当てたら結構効くよな。

理論上はね。でも、火星人は野営陣地で夜でも煌々と明かりを焚いているっぽいから、どうやら夜襲で光を当てても目くらましの効果は薄そうよ。
まあ、囮としての役割なら期待できるんじゃないかな。光に反応する性質は高そうだしさ。
榴弾砲の位置換えの時間を稼ぐくらいならできるかも。

ともあれ、CDLについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめよ。
https://tanks-encyclopedia.com/canal-defence-light-cdl-tanks/

問題編

A curious crowd lingered* restlessly*, people coming and going but the crowd remaining, both on the Chobham and Horsell bridges. One or two adventurous* souls*, it was afterwards* found, went into the darkness and crawled* quite near the Martians; but they never returned, for now and again* a light-ray, like the beam of a warship’s searchlight swept the common, and the Heat-Ray was ready to follow. Save for such, that big area of common was silent and desolate*, and the charred* bodies lay about on it all night under the stars, and all the next day. A noise of hammering* from the pit was heard by many people.

lingerいつまでも残る restlessly落ち着かずに adventurous冒険好きな soul人 afterwards後で crawl這って行く for now and againときどき(cf. every now and then) desolate荒れ果てた(形容詞と動詞で発音が違う。動詞の語尾lateは「レイト」みたい、動詞以外の語尾lateは「リット」みたいな発音。第57話参照。) char黒焦げにする hammerハンマーでダンダン叩く  

1. オレンジのandが繋いでるものは?
2. ピンクのandが繋いでるものは?
3. 赤のSaveを別の一語で書き換えると?
4. 紫のsuchが指しているものは?
5. 緑のandが繋いでるものは?
6. 青のitが指しているものは?
7. 茶色のandが繋いでるものは?

本段落に「Chobham and Horsell bridges」ってのがあって、Horsell Bridgeは第78話で登場したわね。Chobham Bridgeは第108.5話で説明しているよ。

解答編

A curious crowd lingered* (restlessly*), 《(people coming and going) but (the crowd remaining)》, (both on the Chobham and Horsell bridges). One or two adventurous* souls*, 《it was afterwards* found》, went into the darkness and crawled* (quite near the Martians); but they never returned, (for now and again*) a light-ray, 《like the beam of a warship’s searchlight》 swept the common, and the Heat-Ray was ready to follow. (Save for such), that big area of common was silent and desolate*, and the charred* bodies lay (about on it) (all night under the stars), and (all the next day). A noise of hammering* 〈from the pit〉 was heard (by many people).

1. オレンジのandが繋いでるものは、wentとcrawled。
2. ピンクのandが繋いでるものは、前後のSVという風にごまかしておきます。内容的には、they never returnedで切れて、a light-ray…swept…とthe Heat-Ray was ready…の2つのSVを繋いでるというのが正しそうですが、文法的には3つのSVを繋いでるということでも行けそうです。
3. 赤のSaveを別の一語で書き換えると、Exceptですね。save for≒except forで「~を除いて」です。ただしsave forは21世紀では古すぎてあまり使われません。
4. 紫のsuchが指しているものは、前文のfor now and again以下ですね。light-rayとHeat-Rayを除けば、ということです。
5. 緑のandが繋いでるものは、前後の2文(SV)。
6. 青のitが指しているものは、(that big area of) commonです。
7. 茶色のandが繋いでるものは、all night…とall the next dayです。

火星人はどうやら「light-ray」(≒サーチライト)と「Heat-Ray」(≒レーザー砲)の2つを使い分けているみたいだね!

全訳

興味津々な人々は落ち着かずにいつまでもチョブハム・ブリッジやホーセル・ブリッジに残っていた。人々は行ったり来たりしてたのに、群衆はそこに残っていたのだ。のちにわかったことだが、1、2人の冒険心あふれる人が暗闇へと消えていき、火星人に這って接近したものの、戻らなかったようだ。時折、軍艦のサーチライトのビームのような光線が共有地をぐるりと照らし、レーザー砲は即応態勢に入っていた。そういうことを除けば、共有地の大部分は静かで荒れ果てていた。黒焦げになった死体が一晩と一日中、星空のもと共有地に横たわっていた。多くの人が、ハンマーでガンガン打つ音を穴の方から聞いた。

andでいっぱい繋がってるときは、文と文が繋がってるなら切って訳すといいな。


第8章 第7段落 (第106話)

最初の「the state of the things」は、前段落で見たように、落ち着かない心理状態よ。
「you have」と現在形になってるけど、「その状況を経験したら誰でも常にそうなる」ってこと。

問題編

So you have the state of things on Friday night. In the centre, sticking into the skin of our old planet Earth like a poisoned dart*, was this cylinder. But the poison was scarcely working yet. Around it was a patch* of silent common, smouldering* in places, and with a few dark, dimly* seen objects lying in contorted* attitudes* here and there. Here and there was a burning bush* or tree. Beyond was a fringe* of excitement, and farther than that fringe the inflammation* had not crept* as yet*. In the rest of the world the stream of life still flowed* as it had flowed for immemorial* years. The fever of war that would presently* clog* vein* and artery*, deaden* nerve and destroy brain, had ( ) to develop.

stick刺さる poisoned dart毒矢 patch一帯 smoulder(米smolder)くすぶる dimlyぼんやりと contort手足がゆがむ attitude姿勢 bush低木(↔tree) fringe非主流派・過激なグループ(groups of people, events and activities that are not part of the main group or activity) inflammation発火 creep(<過去形crept)這う as yetまだ flow流れる immemorial太古からの presentlyまもなく clog詰まらせる vein静脈 artery動脈 deaden無感覚にする 

1. 青アンダーラインの文型表示は?
2. 緑のitが指しているものは?
3. 青のandが繋いでるものは?
4. 赤アンダーラインの文型表示は?
5. 赤のasの意味は?
6. 紫のandが繋いでるものは?
7. 茶色のカッコの中に入る一語は? ヒント:had ( ) to developで「まだ高まっていない」という意味になります。

倒置ばっかりだね!

解答編

So you have the state of things (on Friday night). (In the centre), stickingC (into the skin of our old planet Earth) (like a poisoned dart*), wasV this cylinderS. But the poison was scarcely working yet. (Around it) wasV a patch* of silent commonS, (smouldering* in places), and (with a few dark, dimly* seen objects lying (in contorted* attitudes*) (here and there)). (Here and there) was a burning bush* or tree. (Beyond) was a fringe* of excitement, and (farther than that fringe) the inflammation* had not crept (as yet*). (In the rest of the world) the stream of life still flowed* 【as it had flowed for immemorial* years】. The fever of war 〔that would presently* clog* vein* and artery*, deaden* nerve and destroy brain〕, had ( ) to develop.

1. 青アンダーラインの文型表示は上の通り。wasが動詞、this cylinderが主語なのはいいとして、①sticking句がカンマで挟まれてる挿入とみなして、in the centerをM(修飾語)(大学英文法的に言えば付加語(A))と考え、MVS(AVS)の第一文型倒置と見る方法、②sticking句をCとみなして、CVSの第二文型倒置と見る方法 の2通りがあるような気もします。わたしはin the centerの意味が弱いような気がしたので、②で取りましたがどうなんでしょうか。
2. 緑のitが指しているものは、the cylinderですね。比喩的に言えばa poisoned dartです。
3. 青のandが繋いでるものは、smouldering…placesと、with…thereの2つの分詞構文でしょう。後半はwith O C(Ving)の形ですね。
4. 赤アンダーラインの文型表示は、主語がa patch、動詞がwasです。MVS(AVS)の第一文型倒置ということは大丈夫でしょう。
5. 赤のasの意味は、「~ように」。
6. 紫のandが繋いでるものは、clog, deaden, destroyの3つの動詞ですね。全部原形なのでわかりやすかったと思います。
7. 茶色のカッコの中に入る一語は、stillかyetです。have still[yet] to Vで、「まだVしていない」ですね。たいていはhave yet to Vの形ですので、入試ではそっちを覚えておけばOK。be yet to Vや、remain to be P.P. もほぼ一緒の意味ですのでついでに覚えておきましょう。

全訳

だから、みんな金曜の夜はそんな心理状態だったんだ。この円筒は、この古い惑星の真ん中に毒矢のように突き刺さっていた。でもその毒はまだほとんど回っていなかった。円筒の周りは静かな共有地の一帯で、各所で煙を上げていた。暗くぼんやり見える物体が手足を曲げられた姿であちらこちらに横たわっていた。そこらじゅうで低い木も高い木も燃えていた。その向こうには興奮した過激な人たちがいた。さらにその遠くにはまだ延焼していなかった。残りの世界では、太古の昔からそうだったように命の流れが依然として続いていた。まもなく静脈・動脈を詰まらせ、神経を麻痺させ、脳を破壊することになる戦争の熱気はまだ高まっていなかった。

地球をひとつの体と見て、比喩や倒置といったテクニックを駆使した段落ね。


第8章 第8段落 (第107話)

問題編

All night long the Martians were hammering* and stirring*, sleepless, indefatigable*, at work upon the machines they were making ready, and ever and again* a puff of greenish-white smoke whirled up* to the starlit sky*.

hammerハンマーでガンガン打つ stir身動きする indefatigable(<in(ない)+de(完全に)+fatigue(疲労)+able)疲れを知らない ever and againときどき(≒sometimes) whirl up巻きあがる starlit sky(<star+lit(light過去形))星空

1. オレンジのtheyが指すものは?
2. 青のandが繋いでるものは?

「greenish-white」=「緑白色」ってFe(OH)2の色じゃないか。

解答編

 (All night long) the Martians were hammering* and stirring*, sleepless, indefatigable*, (at work upon the machines 〔they were making ready〕), and (ever and again*) a puff of greenish-white smoke whirled up* (to the starlit sky*).

1. オレンジのtheyが指すものは、the Martiansです。
2. 青のandが繋いでるものは、前後の2文です。前の文は the Martians were hammering and stirringですね。

全訳

夜を徹して火星人はハンマーを打ち、動き回っていた。寝ず、疲れも知らず、機械の準備にかかっていた。そして時折、緑白色の煙が星空へと立ち上がっていた。

今回ほとんど内容ないじゃない

次が相当濃い段落で、3日間くらいかけないと書きあがらないの。
許してください♡


第8章 第9段落 (第108話)

まずは、解説なしでとりあえず文法的な内容だけを。

問題編

 About eleven a company of soldiers came through Horsell, and deployed* along the edge of the common to form a cordon*. Later a second company marched* through Chobham to deploy on the north side of the common. Several officers from the Inkerman barracks had been on the common earlier in the day, and one, Major* Eden, was reported to be missing. The colonel* of the regiment came to the Chobham bridge and was busy (question) the crowd at midnight. The military authorities* were certainly alive to* the seriousness of the business*. About eleven, the next morning’s papers were able to say, a squadron of hussars*, two Maxims*, and about four hundred men of the Cardigan regiment started from Aldershot.

deploy展開する cordon封鎖線・非常線・警戒線 march行進する Major Edenエデン少佐(これは架空の人物) colonel大佐 authority当局 alive to気付いている(≒aware of) a serious business重大な事態(ここではこの語句が名詞構文になっている) hussar騎兵 Maximsマキシム機関銃  

1. 赤のandが繋いでるものは?
2. 緑のto不定詞の用法は?
3. 茶色のoneを文中の語句を用いて言い換えると?
4. オレンジの「missing」の意味は?
5. 紫のカッコ内のquestionを適切に活用させると?
6. ピンクのandが繋いでるものは?

解答編

 (About eleven) a company of soldiers came through Horsell, and deployed* (along the edge of the common) (to form a cordon*). (Later) a second company marched* through Chobham (to deploy on the north side of the common). Several officers from the Inkerman barracks had been (on the common) (earlier in the day), and one, 《Major* Eden》, was reported to be missing. The colonel* of the regiment came (to the Chobham bridge) and was busy questioning the crowd (at midnight). The military authorities* were certainly alive to* the seriousness of the business. (About eleven), 《the next morning’s papers were able to say》, a squadron of hussars*, two Maxims*, and about four hundred men of the Cardigan regiment started from Aldershot.

1. 赤のandが繋いでるものは、cameとdeployed。
2. 緑のto不定詞の用法は結果用法。目的にして「展開するために行進した」とするといまいち意味が通らないですからね。目的用法でおかしかったら結果用法を疑いましょう。文法上は目的と結果の区別はほとんどありません。
3. 茶色のoneを文中の語句を用いて言い換えると、「one officer」です。
4. オレンジの「missing」の意味は「行方不明だ」「失踪している」です。
5. 紫のカッコ内のquestionを適切に活用させると、questioningです。busy Vingで「Vするのに忙しい」ですね。
6. ピンクのandが繋いでるものは、a squadron of hussarsと、 two Maximsと、about four hundred menですね。

全訳

11時ごろに、一個中隊がホーセルを通ってきて、ホーセル共有地の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハムを行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営から来た数名の将校はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐は行方不明だと伝えられた。その連隊の大佐はチョブハム橋から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊から、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

ということで、難解なこの段落を解き明かしていくわよ。

はじめに

今まではだいたいGoogle Mapをメインに使ってたけど、100年もすれば細かい部分が多少変化するものだ。
最近、Ordnance Survey社が1898年頃に発行した古地図(以下「OS古地図」と略す)を、スコットランド国会図書館がアーカイブしてくれているのを発見したから(https://maps.nls.uk/index.html)、細かい部分はこちらを主に使用していきたいと思う。

まずは、Woking Station中心の1/25000地図を4枚貼り合わせた画像を置いておくわ。

たぶんこのままだと字が小さすぎて見えないから、興味があったらいったん保存してから見てね。

「宇宙戦争」地名

本文中に出てくる地名にアンダーラインを引くと以下のようになるぞっ。

11時ごろに、一個中隊がホーセル(Horsell)を通ってきて、ホーセル共有地(Horsell Common)の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハム(Chobham)を行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営(Inkerman Barracks)から来た数名の将校はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐は行方不明だと伝えられた。その連隊の大佐はチョブハム橋(Chobham Bridge≒Mim Bridge)から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊からの、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

赤アンダーラインの部分はOS古地図で反映できるわね。
青アンダーラインのオールダーショットだけはちょっと遠いの。

①ホーセル(Horsell)(紫ペン):1900年ごろはホーセルがウォーキング駅北側のメインエリアだね!(※ウォーキング駅ができてから、ウォーキングのメインが南→北にだんだん移っていくんだよ!)

②ホーセル共有地(Horsell Common)(緑ペン):いままで何回も出てきたけど、厳密には結構ぐにゃぐにゃした形してるんだぜ。

③チョブハム(Chobham)(紫ペン):Horsell Common北西の都市だわ。

④インカーマン兵営(Inkerman Barracks)(赤ペン):のちほどまた詳細に述べるけど、ここから最初に兵隊が出るの。1個中隊(青ペン)は普通にHorsellを行進して共有地南側に布陣、もう1個の中隊(水色ペン)(連隊の大佐がいるからこっちが本隊よね)はChobhamで行進してから共有地北側に布陣して、共有地を囲むのよ。

HorsellとChobhamを行進するのは、住民に対しての示威行為の意味もあるのかしら。

④チョブハム橋(Chobham Bridge)(黄色ペン):実際にはMim Bridgeって呼ばれてたそうよ。

最後に、オールダーショット(Aldershot)だけど、Wokingから結構離れてて、徒歩でおよそ4~5時間かかるとこにある都市。ここはあとで説明するけど軍事都市だ。かなり大きな規模の軍隊を出せるぞ。
ちなみにAldershotより近いところにある兵営は、インカーマン兵営を除くと上の地図の青い星マークのところ(2か所)だけだ。

イギリス陸軍編制と陸軍階級

11時ごろに、一個中隊(company)がホーセルを通ってきて、ホーセル共有地の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハムを行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営から来た数名の将校(officer)はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐(Major)は行方不明だと伝えられた。その連隊(regiment)の大佐はチョブハム橋から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局(military authorities)は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊からの、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

それじゃあまずは、何度も見たこの表を出しておくよ!
イギリス陸軍公式も参照してね!https://www.nam.ac.uk/explore/army-organisation
今回出てくるのは、歩兵中隊(company)と、連隊(regiment)だよ!

ホーセル共有地を現在2個歩兵中隊(計300~400人程度)で取り囲んでるってことだな。

そして、オールダーショットから1個騎兵中隊と400人の兵士が来てる。基本的に、1個騎兵中隊は150~200騎で構成される(参考)。だから騎兵:歩兵=1:2ってことだな。

次に、「officer」=「将校・士官」というのは、部隊の指揮官ね。「soldier」=「兵」と対比される存在よ。
士官のランクだけど、こちらもイギリス陸軍の公式サイトを見るのが一番いいと思うわ。https://www.army.mod.uk/who-we-are/our-people/ranks/

でもいちおう、図もかいておくね。対応する将校が、その部隊を率いる階級よ。たとえば「小隊」は「中尉」が指揮するの。

1900年ごろは「Brigadier General」(准将)(Brigadierとほぼ同じ)っていう階級もあって、そっちがこの小説に出てきたりするけど、全般的にはほとんど変わらないから大丈夫だぜ。

そうそう、「colonel」の読み方は「カーネル」。「コロネル」ではないから気を付けましょ。
それに、「lieutenant」の読み方はイギリスでは「レフテナント」、アメリカでは「ルーテナント」と、結構違うので注意してね。

「カーネル」の「r」の発音は「l」と「r」が混ざってるからわかるんだけど、イギリスの「レフテナント」の「f」の発音どっから出てきたのよ!

これが伝統だもの。

ま、ドイツ語とかの名詞の性もそういうもんだし。

ともあれ、最後に「military authorities」(軍当局)だが、もちろん軍本部はロンドンにあるぞ。

陸軍本部(陸軍省)は「War Office」っていう名前だ。ちなみに海軍本部は「Admiralty」(「アドミラルティ・コード」(アルペジオ)とかの用語で聞いたことがあるかも)。
少し前まで(1858年まで)、Horse Guardsっていう建物が陸軍省だったんだが、以下の紫ペンの場所に移転したぞ。

Inkerman Barracks(インカーマン兵営)

先ほども出てきた通り、このインカーマン兵営にいる部隊が、ホーセル共有地に真っ先に駆けつける部隊よ。第82話でも少し紹介したわ。

2番目の記事の方で

(in 1895)「The first regiment to be quartered in the barracks was the 2nd Battalion of the Queen’s Royal (West Surrey) Regiment . The next year, the barracks were occupied by the East Surrey Regiment, followed by the Royal Northern Reserves Regiment (1900), the Royal Berkshire Regiment (1902), the Royal Scots (1904), the King’s Liverpool Regiment (1906) and the East Lancashire Regiment (1908).」

と書いてるから、基本的には連隊1個分(≒大隊1個~2個分)の部隊が駐留していたと見てよさそうかな。

で、先述のように、連隊の指揮官は大佐(colonel)だから、この小説中に登場してることについても整合性が取れる。インカーマン兵営のトップの大佐みずから群衆に質問を繰り返すほど、陸軍が気合を入れて火星人に立ち向かっているということがわかるぞっ。

11時ごろに、一個中隊がホーセルを通ってきて、ホーセル共有地の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハムを行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営から来た数名の将校はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐は行方不明だと伝えられた。その連隊の大佐はチョブハム橋から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊からの、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

Aldershot(オールダーショット)軍事都市

「軍事都市」と書くのはやや物騒かもしれないが、事実、オールダーショットは「Home of the British Army」とも言われて、もともと小さい村だったが陸軍のおかげで発展したような都市だ。
なお、読み方について、アルダーショットとかオルダーショットとかの表記ゆれがあるが、「オールダーショット」が一番いいっぽい。

以下のAldershotの地図を見てわかるとおり、相当大きい基地(赤枠内)があるんだよね。
陸軍の地区司令部(District Commands)が置かれて、師団・軍団規模の部隊が常駐していたの。

詳しくは、以下のリンクのデータベースを参照。平時では10~15個の連隊or大隊がいることがわかるわ(※1900年あたりは第2次ボーア戦争のため駐屯部隊数が少ない)。
https://www.friendsofthealdershotmilitarymuseum.org.uk/BarrackFinder.html

11th Hussars Regiment(第11騎兵大隊)

11時ごろに、一個中隊がホーセルを通ってきて、ホーセル共有地の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハムを行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営から来た数名の将校はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐は行方不明だと伝えられた。その連隊の大佐はチョブハム橋から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊(the Cardigan regiment)からの、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

それでは最大の難所「the Cardigan regiment」(第11騎兵大隊)について。

まず、「regiment」っていう単語は通常「連隊」と訳して何ら問題もないし、今回も「連隊」と訳してOKなんだけど、あえて「大隊」としてるわ。

というのも、騎兵においては中隊(squadron)が集まったら「regiment」になるんだけど、歩兵では大隊(battlion)が集まって「regiment」になるのね。ここでは騎兵と歩兵の混合部隊だしちょっと混乱しやすいわ。
実際、「the Cardigan regiment」は騎兵だから、大隊規模だよってことを言いたいためにあえて「大隊」と訳してるってこと。

次に「the Cardigan」とは何なんだろ、ってことについて。

Royal Cardigan Militia」じゃないの?
ウェールズの「Cardigan」に本拠地を置く歩兵連隊があるぞ。

そんな遠いとこからわざわざ来るわけないじゃないか。


これは、英国の王立騎兵大隊の一つ、「11th Hussars」。

「Cardigan」というのは人名(正確に言えば伯爵位)で、11th Hussarsを以前率いていた指揮官。19C半ばのクリミア戦争において、バラクラヴァの戦いで無謀な騎馬突撃(the Charge of the Light Brigade)を行って、戦果はあげたものの損耗率1/3という大きな損害を出したことで有名だ(※1868年に死去)。
https://horsepowermuseum.co.uk/the-11th-hussars-in-the-charge-of-the-light-brigade-2/

11th Hussars (Prince Albert’s Own) | National Army Museum
This cavalry unit was raised in 1715. It continued in British Army service until 1969, when it merged with the 10th Huss...
https://www.nam.ac.uk/explore/11th-hussars-prince-alberts-own
バラクラヴァの戦いで、カーディガン率いる第11騎兵大隊がロシア軍に突撃するようす①
バラクラヴァの戦いで、カーディガン率いる第11騎兵大隊がロシア軍に突撃するようす②

ここで「11th Hussars」と書いてもいまいち読者はピンとこない。でも「Cardigan」って書くことで、「あのカーディガンさんの部隊ね」っていう風に読者がわかるようにしてるってことだね! 
…ある意味では、大損害を出すことの伏線ってことかな。

ちなみに、洋服の「カーディガン」はこの人が語源。

あと、ご存じの通り騎馬は機械化される運命にあるんだけど、第11騎兵大隊は1929年、世界ではじめて機械化された騎兵部隊になるわ。
https://horsepowermuseum.co.uk/the-11th-hussars-mechanisation/

Mechanisation of cavalry regiments begins with the 11th Hussars – Horse Power Museum

Maxim(マキシム機関銃)

11時ごろに、一個中隊がホーセルを通ってきて、ホーセル共有地の端に沿って展開し、封鎖した。その後、さらに一個中隊がチョブハムを行進し、ホーセル共有地の北側に布陣した。インカーマン兵営から来た数名の将校はその日早くから共有地にいた。将校の一人のエデン少佐は行方不明だと伝えられた。その連隊の大佐はチョブハム橋から来て、真夜中でも群衆に質問するのに忙しかった。軍当局は確実に事態の深刻さを認識していた。11時ごろに、カーディガンの大隊からの、1個騎兵中隊と2丁のマキシム機関銃(Maxim)、約400名の兵士がオールダーショットから進撃を開始した。

「Maxim」はマキシム機関銃ね。
1885年くらいにイギリスで実用化された最新鋭の重機関銃。反動を利用して弾を装填するという革新的な銃で、毎分500~600発の銃弾を撃てたの。

基本的には3~4人で運用するよ。

赤軍にて。世界中で使われるようになった。

この物語では「two Maxims」って書いてあって、「たった2門かよ」って思うかもしれないが、当時のライフル何十挺分にも匹敵する火力だからよほどのことがない限り十分だ。
植民地の先住民との戦争では「マキシム機関銃のおかげで100倍の敵を倒した」との記述があったりするし(さすがに100倍は嘘っぽいが)。

マキシム機関銃は、あの有名なビッカース重機関銃に進化して、2度の世界大戦で使われ続けたわ。

第一次世界大戦で用いられるヴィッカース重機関銃

他にも、マキシム機関銃の口径を大きくした「QF 1ポンド砲(ポンポン砲)」というのが作られて、第二次ボーア戦争(1900年ごろ)でも広く使われたの。

南アフリカで1901年ごろ、QF1ポンド砲とオーストラリア人兵士

馬車の後ろに機関銃を取り付けて、機動性を上げた「タチャンカ」もそこそこ有名よね。

これだ、これだ。
馬車を戦車にはできなかったけど、タチャンカを量産すればいいんだ!

馬車機動部隊は一つあるかもな。特に撤退戦には強そうだ。

ただレーザー砲から逃れられるのがどれくらいいるかって話だが…。

軍服

いつも思うんだけど、イギリスの軍服基本的にレッドで派手だよな。
11th Hussarsは真っ赤なズボンはいてるし。

© Mary Evans / Pharcide  
https://www.mediastorehouse.co.uk
/mary-evans-prints-online/new-images-august-2021
/11th-hussars-balaclava-charge-light-brigade-23094806.html

そうね。たしかにイギリスの軍服は赤いわ。St. Glorianaもそうね。紅茶の色よ(?)。
結構目立つ色だし、比較的染料が安くて手に入れやすかったっていう面もあるわ。

真っ赤な服を着てたせいで、ボーア戦争では敵狙撃手にことごとく撃たれたんだけどね。
まだこの当時は「迷彩服」なんて概念がなかったのよ。

ライヒドイツは黒だっ。世界で一番かっこいい。

ともあれ、そろそろ終わろうか。
おつかれ。次回から元に戻るぞ。


第8章 第10段落 (第109話)

問題編

A few seconds after midnight the crowd in the Chertsey road, Woking, saw a star fall from heaven into the pine* woods to the northwest. It had a greenish colour, and caused a silent brightness like summer lightning*. This was the second cylinder.

pine松 lightning雷

1. 赤アンダーラインの文型表示は?
2. 青のitが指しているものは?
3. オレンジのandが繋いでるものは?

Chertsey Roadは、WokingとChertseyを繋ぐ道。
以下のOS古地図では右側、赤ペンの部分ね。

解答編

(A few seconds after midnight) the crowdS 〈in the Chertsey road, Woking〉, sawV a starO fallC (from heaven) (into the pine* woods to the northwest). It had a greenish colour, and caused a silent brightness like summer lightning*. This was the second cylinder.

1. 赤アンダーラインの文型表示は上の通り。the crowdがS、sawがV、a starがO、fallがCです。
2. 青のitが指しているものは、「a star」。要するに、火星人の宇宙船(cylinder)です。
3. オレンジのandが繋いでるものはhadとcausedです。

全訳

深夜12時のすぐ後、ウォーキング側のチャーツィー通りにいた人々は、星が天から北西方面に広がる松林へと落下してゆくのを見た。緑がかった色で、夏の稲妻のような静かな輝きを放っていた。これが2番目の円筒だった。

これで第8章が終わりだ。ホーセル共有地に火星人の第2部隊も到着したところで、やっと次章から戦争(?)がスタートといったとこだな。

それにしても、火星人、第1部隊と第2部隊をほぼ同じところに着陸させるなんて、相当ピンポイント着陸が上手ね。それにしては着陸後のことを考えてなかった点が気になるけど…。

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